6月5日 鍼基礎・臨床実習:刺鍼の基本的実習から臨床基礎実習へI

6 30分で行う鍼治療の仕組みの基本的考え方

  @ 治療を構成する三つの条件を満たし、削ることのできるものを削る。

  A 仰臥・伏臥位の治療で置鍼、パルス治療の刺鍼を先に行う。

6-1 腰痛鍼治療:立位バランスを整える

@ 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼 7呼吸回          1寸 02番 1本

A 腹部刺鍼   未病の徴                    寸3  02番  10本

B-1 腰部局所刺鍼   10分間置鍼
   大腰筋                                    2寸  3番 2本
   中殿筋                                    2寸 3番  2本
   足底筋                                    1寸 02番  2本

B-2 背部刺鍼      未病の徴                     寸3 1番 10本

C 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼 10呼吸回         1寸 02番 1本

6-2 肩こり・緊張型頭痛の鍼治療

@ 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼 7呼吸回          1寸 02番 1本


A 背部刺鍼   未病の徴                    寸3  1番  10本
    肩外兪、肩中兪、天りょうの部、肩甲間部、に3本
        Th7以下の背中に2本

B 側臥位での頸部治療                        寸3 02番 6本
      天柱・風池・Cの4もしくは5の外側。3本

C-1 M6 10分                           寸3 3番 4本

C-2 腹部刺鍼   未病の徴           寸3 02番 10本

D 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼 10呼吸回         1寸 02番 1本

6-3 疲労回復の鍼治療

@ 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼 7呼吸回          1寸 02番 1本

A-1 腰部局所刺鍼   10分間置鍼
   大腰筋                                    2寸  3番 2本
   足底筋                                    1寸 02番  2本

A-2 背部刺鍼   未病の徴                    寸3   1番  10本

B 側臥位 頸部刺鍼                             寸3 02番 6本

C-1 M6 10分                           寸3 3番 4本

C-2 腹部刺鍼   未病の徴           寸3 02番 10本

D 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼 10呼吸回         1寸 02番 1本

鍼基礎・臨床実習:刺鍼の基本的実習から臨床基礎実習へI で一応のまとめとします。
前回のものに解説が必要かと思います。次週に行います。

5月29日 鍼基礎・臨床実習:刺鍼の基本的実習から臨床基礎実習へH

5 「自然鍼灸学」と治療の実際
基本的治療の実際例である。
A  最も通常のパターン
1 M4
2 仰臥位で(背臥位)
腹部の治療、  基本的治療5,4の仰臥位でできる治療
M6
3 伏臥位で(腹臥位)
背部の治療   基本的治療5、4の伏臥位でできる治療
4  側臥位での頸部治療。
5 長坐位でM5治療、ここではなし。 
6 M4
B   M5を用いる場合
1 M4
2 仰臥位で
腹部の治療、  基本的治療5,4の仰臥位でできる治療
M6
3 伏臥位で
背部の治療   基本的治療5,4の伏臥位でできる治療
4 側臥位で頸部治療
5  長坐位でM5
6 M4
C   M6をエース治療とする場合。
1 M4
3 伏臥位で
背部の治療   基本的治療5,4の伏臥位でできる治療
4 側臥位で頚部治療
2 仰臥位で
腹部の治療、  基本的治療5,4の仰臥位でできる治療
M6
5 長坐位でM5
6 M4
D  M5をエース治療とする場合
1 M4
3 伏臥位で
背部の治療   基本的治療5,4の伏臥位でできる治療
4 側臥位で頚部治療
5 長坐位でM5 15分
2 仰臥位で
腹部の治療、  基本的治療5,4の仰臥位でできる治療
M6 
6 M4
E  気管支喘息、偏頭痛など
1 M4 ここではなし
2 仰臥位で                  手早く
腹部の治療、  基本的治療5,4の仰臥位でできる治療
3 伏臥位で                  手早く
背部の治療   基本的治療5,4の腹臥位でできる治療
4 側臥位で頸部治療          手早く
5 長坐位でM5  20分間   
6 M4
F 身体の治す力をより強力にする
1 M4
2 仰臥位で                 
腹部の治療、    基本的治療5,4の仰臥位でできる治療
3 伏臥位で                 
背部の治療  置鍼もしくはパルス。基本的治療5,4の伏臥位でできる治療
4 側臥位で頸部治療
5 変動しにくい自律神経機能を改善する。
5−1 長坐位でM5 高めにくい機能を高める。      
5−2 M6        解きにくい過緊張を解く。
6 M4

5月22日 鍼基礎・臨床実習:刺鍼の基本的実習から臨床基礎実習へG

4−A 閾値下刺激により誘起される交感神経を主体とする反応

目的:自律神経反応系に閾値下刺激を与え自律神経機能の変動し易さをつくる。
方法:低周波鍼通電刺激器を用いて低周波通電を行う。
合谷−孔最を刺激点として(左右に)1Hzで15分を標準に通電する。
電極には3号鍼(長さ3〜5cm)の鍼を用いる。

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5月15日 鍼基礎・臨床実習:刺鍼の基本的実習から臨床基礎実習へF

3 臨床からの六つの治効メカニズム
@ M1  刺鍼による組織破壊が自然免疫機能を高める(MはメカニズムのM)
A M2   骨格筋への刺鍼による筋緊張の緩和と血液循環の改善
B M3   骨格筋への刺鍼、雀啄刺激による交感神経を遠心路とする体性−内臓反射
C M4   4−@で後述
D M5   次回4−Aで後述
E M6   4−Aで後述

4   「物理的刺激による副交感神経反応・交感神経反応の仕組み」
4−@ 身体の治す力を高める(自然治癒力を高める)
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5月8日 鍼基礎・臨床実習:刺鍼の基本的実習から臨床基礎実習へE

X 治療の実際練習 

1 治療法の構成
@ 主訴に対する治療
A 身体の治す力を整える治療:浅刺・呼気時・坐位の刺法
B 未病の徴に対する治療:基本的治療のA、B、Cの治療
この三つを総合する治療。

2 基本的治療
@ 浅刺・呼気時・坐位の刺法
A 腹部の刺鍼
B 背部の刺鍼
C A、B以外の歪みに対する治療
D 主訴に対する治療
E 浅刺・呼気時・坐位の刺法

5月1日 鍼基礎・臨床実習:刺鍼の基本的実習から臨床基礎実習へD

3 肩甲下筋への刺鍼
@ 患者は仰臥位で、肩関節外転位。
A 部位は腋か中央。
B 中指、示指を腋か中央に真っ直ぐ差し込む。腋か後面に肩甲下筋を押さえる。
C 寸6二番鍼を用い、中指、示指の間に鍼を置く。
D 中指、示指で押さえている肩甲下筋に刺鍼し、静かに雀啄刺激。緊張が緩むのが刺鍼抵抗の変化で確認できる。
E 五十肩の夜間痛に良く効く。肩こりにも有用。

4 大腰筋刺鍼 2寸の3番を用いる  立位バランスを整える
@ 刺鍼部位:上後腸骨棘の縦のライン。腸骨陵の横のラインの交点。これより半横指下がよい。第4第5肋骨突起の間を刺す。
A 押手をおさえない。
B 刺手は、呼気時刺入。ゆっくり刺入する。
ほとんど刺入感なしに刺入できる。
C 10分程置鍼。通電はしない。

5 中殿筋刺鍼
@ 2寸、3番の鍼を用いる。
A 腸骨陵の下方で中殿筋の過緊張を捉え、足先に向かい45度の角度で刺鍼する。
何も問題はない。 
B 立位バランスを整える。

6 足底筋刺鍼
@ 刺鍼部位:足底でかかとの前方一横指。
A 1寸、01もしくは02番、細い鍼。
B 押手をしっかりする。
C 切皮は、1回切皮。
D 1寸の鍼を半分は刺入する。
E 立位バランスに重要な役割。

4月24日 鍼基礎・臨床実習:刺鍼の基本的実習から臨床基礎実習へC

W 特殊な部への刺鍼練習

1 側臥位での頚部刺鍼

@ 側臥位で頚が楽な状態に枕の高さを調節する。 

A 押手を軽くする。押さえない。

B 頚部を触診し、緊張している部分を確認する。 
 風池、天柱、C4もしくはC5の 外側の部分に集約されてくる。
 特に頚のこりが強う時には、適宜、鍼の本数、刺激の仕方を工夫する。

C 寸3の02番。できるだけ細い鍼を用いる。頚の太い男性では寸6も。
  寸3を3〜3.5cm刺入することが大切。頚部の筋は深い。

D 刺入は静かに十分に時間をかけて。3本の鍼を5分間かけて刺入する。

E 緊張で硬い時には、無理に押し込んではいけない、硬いところでは鍼をしばし留める。

F 左右差がある時には、軽い方から始める。

G 心地よさを提供する鍼にする。第一の売り物。

2 背部刺鍼  身体が楽になった感じを与えられる

@ 脊柱起立筋の解けない過緊張に刺鍼し緊張を少し緩める。

A 脊柱起立筋を良く触診し、刺鍼部位を決める。

B 肋間は避け肋骨部位で刺鍼する。肋骨に当てておれば肺に刺鍼することは100%ない。

C 棘突起、横突起をねらう。脊柱の運動に関わる刺鍼(棘間筋、半棘筋など)。
  肋骨に関わる刺鍼(最長筋など)。

D 10分間程置鍼する。もしくは局所低周波通電10〜15分間。

4月17日 鍼基礎・臨床実習:刺鍼の基本的実習から臨床基礎実習へB

V 刺鍼練習の順序

1 刺鍼練習器による練習

  切皮、刺入が確実にできるまでは練習器。

2  鍼の刺入は、常に深さをcmで意識させる。

3 用いる鍼

  寸3の02番が確実にできるところまで行う。

4 生体への刺鍼

@ 生体への切皮、刺入は、自己の下肢で、腹部で練習。

痛くなく、確実にできたら、お互い同士の練習へ。

A 他の人に刺鍼する練習は、背部で肩甲間部、Th3〜7の間で行う。

基本的な姿勢をつくるために背部を用いる、
最も安定した坐位姿勢の基本姿勢を完成させる。
刺鍼は膀胱経の1側線に行う。
他の部に刺鍼しないように絆創膏などで
膀胱経の1側線の外側、上下を囲うなどの工夫をし、気胸などの事故を防ぐ。

B 気胸を避ける指導を十分に行う。

C 基本的姿勢ができたところで身体各部への刺鍼練習へと移行する。

4月10日 鍼灸師・マッサージ師の仕事への誇り

 「日本の医療改革の新しい担い手は、
     鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師であるという意識の革新」

今回は、割り込みです。

鍼灸、あん摩マッサージ指圧は、実質的にはわが国の医療から外れています。
視覚に障害のある人達の教育機関を除いては、国公立の教育機関はありません。
公的に鍼灸師を養成しようとはしていないのです。

統合医療の流れは、病気の治療に生体の治す力を活用しようとするものです。
現代医学には身体の力を活用する視点はありません。
経験医術は、生体の治す力が主体の治療です。
その力を取り入れなければというのが統合医療の流れです。

日本医療の患者の大半を占めるのはかって成人病といわれ、
今、生活習慣病といわれる慢性疾患です。
これらの疾患群は、成人病対策としての早期発見、早期治療という対応では
患者を減らすことはできないことが判明しました。
生活習慣を好ましいものに治すことで予防し改善させなければならない
という判断になりました。
そして、厚生労働省は「生活習慣病予防として、1に運動、2に食事、
しっかり禁煙、最後にクスリ」といっているのです。
1に運動、2に食事は、まず、身体の機能を整え高めることが優先されるということを
明確に宣言しています。
しかし、岡本裕医師が「9割の病気は自分で治せる」中継文庫の中で述べているのは、
多くはまずクスリを処方し、おいしい患者(医療機関のもうけになる)にしているといっています。
身体の力で解決することが望ましい、それで十分でない時にクスリをが、厚労省の方針なのです。

鍼灸・マッサージは「未病を治する」といってきました。
局所治療のみでは時代の求めに応えられません。
求められているのは「身体の治す力を整える」治療です。

私が主張する自然鍼灸学は、身体の治す力を主体とする治療であり、
身体の反応性に方向性を与えることができます。
これは、生体の反応に方向性を与えることは「補瀉」の原理です。
時代の求めである「身体の治す力を主体とする治療」を身に付けましょう。
日本医療の新しい担い手として「誇りと自信」を持って自らの意識を高めましょう。

治療者が本当にそのように思っている時、かんじゃを説得できます。

治療者が社会に対して貢献しているという本当の自信が人々を動かします。
社会の期待に応えられる力を身に付けましょう。
私はその求めに応えたいと思います。

4月3日 鍼基礎・臨床実習:刺鍼の基本的実習から臨床基礎実習へA

3 指導のあり方

@ 実技は、60点以上で合格では、治療にならない。
90点以上満足できる技術が必要である。

A 基本的に個人単位で評価し進行させる。

B 習得の遅い学生には宿題を課し、技術の習得を促す。

C 刺鍼練習器での宿題は危険がないので問題はないが、
生体への刺鍼の宿題は安全の確保を確実にしなければならない。

U 道具について

1 鍼の太さと長さについて

@ 太さ、長さは、必要最小限にする。

A 太さ、長さによる違いを測る。 
 キッチンにある1g単位の測りで、鍼の硬さを測ることができます。
太さが02番の同じ太さでも、長さの違いが鍼の硬さを変えます。

3月27日 鍼基礎・臨床実習:刺鍼の基本的実習から臨床基礎実習へ@

以下、5月29日まで10回に分割し述べます。

T 刺鍼について

1 押手と刺手

1-1 押手と刺手に求められる基礎的機能

@ 姿勢
 背筋を伸ばす。

A 腕の構え
 力を抜いて、ゆったり構える。
 手関節を真っ直ぐに伸ばした状態。背屈、屈曲をしない。  

1-1-1 押手の基礎

@ 安定した押手をつくる。
 母指、示指の圧を適度につくる。皮膚を押す圧を適度につくる。

A 臨床における押手
 母指、示指の圧を自由に変えられる。皮膚を押す圧を自由に変えられる。
 押手の基本は、皮膚に触れる程度に軽い押手。特に筋は押さえない。筋は押さえられると反発し収縮を起こしやすい。特に腰部の刺鍼では、鍼を受ける人は腹式呼吸になるので腰部の上下運動を妨げてはならない。軽い押手である。

1-1-2 刺手の基礎

@ ゆったりと上肢の持続的な圧で刺入する。手関節のスナップを動かす波状に力を用いない。

A 鍼を持つ母指、示指は腕の力を鍼に伝える役割であり、刺入圧には用いない。

B 細い鍼の刺入では、押手、刺手で鍼のたわみ(曲がり)を上手に補正する。

C 呼気時刺入を身に付ける。

D 筋が緊張しているところはひびき感覚が起きやすい。前揉ねつなどで緊張を和らげると良い。

2 切皮について

@ 基本的な切皮は示指と中指を弾く。基本的な切皮を身に付ける。

A 龍頭の頭を叩き、鍼管は叩かない。

B 身体各部で切皮の仕方も変わる。
 足底は一段切皮。

3月20日 プロフェッショナル:移植外科医、加藤友朗

本年の1月26日(火)放送のNHK総合テレビ、プロフェッショナル:移植外科医、加藤友朗という放送がありました。

加藤医師は46歳ニューヨークで活躍中の世界の先端を行く移植外科医です。移植外科医としてすばらしい活躍をしておられますが、臨床技術の実践者として、臨床技術を学ぶものにとって普遍的なすばらしい示唆を与えてくれます。初心者へのオリエンテーションなどで活用させていただくには格好の内容です。

@世界の最先端移植医療を実践している。

A学んだことを実践するだけでなく、その技術がどのように生かせるかを常に工夫、新たな発想し、他の機関では手術不可能という患者の手術を可能にし成功している。この工夫、新たな発想というところが非凡でありすばらしいところです。

Bこのすばらしい臨床を可能にし支えているのが、正確な血管縫合などの基礎的技術であること。

Cレベルの高い臨床成果を可能にするには小さなトラブルを見逃さずしつこく食い下がるという丹念な作業をすること。

D単に命を救うではなく、快適な人生を可能にするために最大限の努力をすること。

E常に努力する姿勢が上記のことを可能にしていること。

これらのことが45分の時間の中で紹介されています。内容の構成もすばらしいと思います。私は関係している学校等で先生方の研修に、学生へのオリエンテーションに薦めています。 

臨床のできる鍼灸師を育てるカリキュラムについて述べる時、この番組の内容が大きな力になってくれると考えています。特に鍼灸などが古代からの伝統技術という特殊な領域というイメージから解放し、現代に息づくものである広がりを持たせてくれます。

3月13日 「臨床ができる鍼灸師を育てる鍼灸学科カリキュラム、その1

臨床ができない鍼灸師を排出する鍼灸学科を如何に脱出するか、が今の鍼灸師を養成する機関の最大の課題です。テーマです。

臨床ができる鍼灸師を社会に排出してこそ、養成機関は社会への責務を果たすことになります。臨床のできない鍼灸師を排出している養成機関は社会への責務を果たしていません。ましてそれは卒後教育の課題であるなどは持っての他の論議です。責任転嫁です。

この課題について、どう、対策を提案するかについて来週から書きます。

3月6日 名著紹介

今週は、「9割の病気は自分で治せる」岡本 裕著、中経出版。


日本の医療の現状を医師として反省し医療を見つめています。

高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満症、痛風、便秘症、頭痛、腰痛症、不眠症、自律神経失調症などの慢性疾患は、薬物は対症療法であり症状を軽減するのみで根治療法ではない。むしろ身体の治す力を弱くしてしまい治りにくくする。生活習慣を改善し身体がもつ自然治癒力を生かすことこそ医療の根本治療と叫んでいます。患者自身が自分自身の人生と向き合い薬に依存しない自立的な生活が医療の基本です。鍼灸などの治療も依存性を与えるのではなく、患者が生活習慣を改善し症状を改善して行く介助役としてあるべきです。身体がもつ自然治癒力を主とする治療は、介助役として最も推奨されます。本書は自信を持って臨床に従事する大きな支援になります。

571円+消費税です。ぜひお読みください。

2月27日 30分で行う鍼治療の展開B

2-3 疲労回復の鍼治療
@ 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼 7呼吸回          1寸 01番 1本
A-1 腰部局所刺鍼   10分間置鍼
   大腰筋                                    2寸  3番 2本
   足底筋                                    1寸 01番  2本
A-2 背部刺鍼   未病の徴                    寸3   1番  10本
B 側臥位 頸部刺鍼                             寸3 01番 6本
C-1 M6 10分                           寸3 3番 4本
C-2 腹部刺鍼   未病の徴           寸3 01番 10本
D 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼 10呼吸回         1寸 01番 1本
  鍼治療の積極的な魅力Aで述べた第二位がこの治療のA-2 背部刺鍼です。

2月20日 30分で行う鍼治療の展開A

2-2 肩こり・緊張型頭痛の鍼治療:鍼の魅力を示す。
@ 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼 7呼吸回          1寸 01番 1本
A 背部刺鍼   未病の徴                    寸3  1番  10本
    肩外兪、肩中兪、天りょうの部、肩甲間部、に3本
        Th7以下の背中に2本
B 側臥位での頸部治療:魅力の鍼                 寸3 01番 6本
      天柱・風池・Cの4もしくは5の外側。各側3本。
C-1 M6 10分                           寸3 3番 4本
C-2 腹部刺鍼   未病の徴           寸3 01番 10本
D 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼 10呼吸回         1寸 01番 1本
 鍼治療の積極的な魅力@で述べた第一位がこの治療の、B側臥位での頸部治療です。 

2月13日 30分で行う鍼治療の展開@

1 治療を考える基本的事項
1-1 治療を構成する三つの条件
@ 主訴に対する治療
A 未病の徴に対する治療
B 身体の治す力に対する治療 
1-2 上記の治療を構成する三つの条件を満たし、削ることのできるものを削る。
@ 仰臥・伏臥位の治療で置鍼、パルス治療の刺鍼を先に行う。
A 未病の徴に対する治療を、最小限、どのようにするか。 
2 治療各論
2-1 腰痛鍼治療:立位バランスを整える。
@ 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼 7呼吸回          1寸 01番 1本
A 腹部刺鍼   未病の徴                    寸3  01番  10本
B-1 腰部局所刺鍼   10分間置鍼:腰痛治療の基本、鍼の魅力を示す。
   大腰筋                                    2寸  3番 2本
   中殿筋                                    2寸 3番  2本
   足底筋                                    1寸 01番  2本
B-2 背部刺鍼      未病の徴                     寸3 1番 10本
C 浅刺・呼気時・坐位の刺鍼 10呼吸回         1寸 01番 1本
 大腰筋の刺鍼は、鍼の積極的な魅力:第三位にあげました。

2月6日 著紹介:澤瀉久敬著「医学概論」第一部 科学について

澤瀉久敬(おもだか ひさゆき)先生は、1941年から大阪大学医学部で、我が国で初めて医学概論の講義をされました。この医学概論は、第二次世界大戦終戦間近の、昭和19年からの講義録です。鯛二部 生命について、第三部 医学について、の三部からなります。新装版として出版されているのは第一部です。

私は、教員になって間もなくのころに、一端、絶版になっていたものが復刊されたものを求めました。この本は誠に名著です。言葉遣いはとても難解ですが、内容はすばらしく、特に、第一部科学についてが大好きです。この第一部科学については、筑波大学理療科教員養成施設で、筑波技術短期大学で、日本伝統医療科学大学院大学で教材として使わせていただいてきました。今回、平成医療学園教員養成施設で用いようとした時、持っていた図書が見あたりませんでした。主な部分のコピー持っていたのでそれで講義に用いましたが、ひょっとして買えないかと思い、アマゾンで調べました。そして2000年に新装版が発行されていることを知り購入できることが解りました。購入できるならぜひ紹介したいと思い今回です。ぜひお読みください。

1月30日 鍼治療の積極的な魅力B

大腰筋刺鍼の魅力。老人姿勢は、股関節、膝関節が曲がり、背中が曲がった姿勢です。
大腰筋の緊張による股関節がスムースに伸びにくいという状態が基本にあり、
膝関節を曲げることで全身的な立位姿勢を保ちます。
この老化の基になりやすい、股関節の疲労を改善しようというのが、大腰筋刺鍼です。
大腰筋刺鍼を中心とする立位バランスを整える鍼治療です。

腰痛は年齢とともに増加する訴えです。
立位バランスを整える、歩行バランスを整えることこそが
腰痛予防、身体の活動性を維持することに大切なことです。

70歳代の方では、治療直後に数歳若返ったような気がします。といわれます。 

鍼の積極的な魅力の第三位にランクされると思います。

1月23日 鍼治療の積極的な魅力A

人類が直立二足歩行をし、今日の先進国における文明、文化の下で、
最も大きな負担を負わされたのが脊柱起立筋でしょう。
その結果、脊柱起立筋の解けない過緊張がほとんどの人達に見られます。
これは背中に荷物を背負っているような状態になりますから背中の疲労感を高めます。
この筋の解けない過緊張は簡単には緩みません。
1回の治療だは全部はとうてい緩みませんが、少し緩みます。
この少しの筋の過緊張の緩みが、荷物を下ろしたような軽快感と呼吸しやすさを感じさせます。
身体がとても楽になった気がいたします。

このような、先週の頚部刺鍼による頭の芯の疲れの改善、今週のリフレッシュした感じなど
具体的な好ましいと思ってもらえる感じを体験してもらえることが大切です。

鍼の積極的な魅力の第二位にランクされると思います。

1月9日 鍼灸治療の積極的な魅力を明確にする

鍼治療については3人に2人は、痛い、怖いなどのマイナスイメージを持っています。

昔から「良薬口に苦し」といいます。
治療ということは、当然、楽しく、気持ちよくというわけにはいかないわけです。
苦痛であっても我慢して治療を受ける。
その治療の苦痛を耐えて病の苦痛、命の危険から解放されるものです。

我が国は半世紀以上も前から国民皆保険という世界でも最も医療を受ける事情の良い国です。
日本人の多くの人々は、一般的に医療を受けることに不自由をしていない状態と考えられます。
このような状況の中で、鍼を治療として受けようというのは、日本人にとって一般的なことではないわけです。

マッサージなどの手技療法は、「気持ちが良くて身体が楽になる」ということをほとんどの人達は理解しています。
多くは気持ちよく、楽になりたいという目的で施術を受けています。
肩たたきは、童謡の世界から始まるのです。

治療法としての鍼の良さを一般化して発展させるには国民皆保険の国では保険です。
未病に対する対策の良さは確かです。
これを一般化するには、積極的な魅力を明らかにすることです。
多くの人達に、いいですねという人々に求められる積極的な魅力を明確にすることが必要です。

アメリカで代替医療に対する研究費が沢山使用されているのは、
国民の利用が多いので、その科学性を明らかにしなければならないという状況にあるからです。

1月16日 鍼治療の積極的な魅力@

欧米の人達には肩こりがない。といわれます。
肩こりがないのではなくて、緊張型頭痛の症状として表現されているということです。


緊張型頭痛は頭頚部の筋の持続的緊張により発症します。
締め付けられるような重圧感です。この感覚は、肩こり感ですね。
日本人は頭痛と肩こりを分けて受け止めています。


肩こり、頭痛を訴える人は、日本人では、35歳から64歳の年代の女性では20%を超えます。
頭がスッキリしないという程度の疲労感は大概の人は感じています。


この疲労感に頚部の刺鍼治療はとても心地よい刺激感を与えてくれます。
これぞ脳を休ませる、脳のストレスを解消する有力な好ましい刺激感です。


極めて細い鍼を用い、微弱な心地よい刺激が脳の深部の疲労感を回復してくれます。


全身の身体がもつ仕組みを動かし、身体の調節する働きを高め、持続的な効果を期待できます。


鍼の積極的な魅力の第一位にランクされると思います。


具体的な刺鍼法は2月に述べます。

2010年1月2日 2010年は明るい年になるだろうか

1月2日、2010年の最初の土曜日です。
「土曜の一言」の場で今年も種々の思いを発信して行きたいと思います。
2010年の年明けに何か期待に満ちたことを述べたいなと思っていました。
考えました。

子供に幸せになって欲しいなという思いは親は誰しもが思うことです。
最も基本的な思いです。このような願いを叶えることを考えた時に思いました。
たとえ子供とはいっても、自分とは別の人間です。

私達の寿命を考えた時に、私、個人の個体は死にます。
子供の寿命は、受精した時に親の性細胞の寿命がリセットされ新たな寿命をスタートさせる。
ということを考えた時、確実に細胞は親から子に伝えられていることを実感しました。
寿命は新しくなるけれども細胞は伝えられているのです。
遺伝子の半分は私のものなのです。
私自身のあり方が半分は可能性として子供の中にあるのです。
後の半分の遺伝子も、この人と人生を共にしたいと思って結婚した人のものです。

子供に願うことを私自身が実践することが、子供の可能性を示すことであると考えます。
明るい年は、ひとりひとりが自分自身の力で切り開くことである。という結論です。
種々の問題はあります。
しかし、良かったなと思えるかどうかはそれぞれの人のあり方です。
今年は寅年です。私は寅年です。
最も良い心身の状況をつくり、社会とともに生き、何か貢献したいと思います。

12月26日 2009年の最後の一言「人は何時までも成長する」

21世紀になり10年が経過しました。21世紀の10分の1が終わったわけです。

私は、私の人生の60歳代としてこの10年を経験しました。
人間の営みとして経験して学べることが年を重ねることで可能であることを知りました。
その経験は、情報検索、照合が可能な脳の中に蓄えられます。
種々の検証ができやすいということです。
これはそれぞれ年を経て解ることなのですね。

しかし、大事なことはさらに経験を積むということです。
その新に得た経験が過去の経験の上に種々の修正を求めさせることが意味をもちます。
社会からリタイアして個に閉じこもってはさらなる発展は期待しにくいのでしょうか。

この経験をどのように社会に反映し、貢献できるよう生かせるかが
2010年に向けての私の課題ということです。
それは私自身の残された時間の過ごし方ということでもあります。

12月19日 合格率100%、90%という幻想

鍼灸や柔整の専門学校は、国家試験の合格率90%以上の目的に向かい、
懸命に努力しています。
先生方は必死です。
年度末には合格率という具体的な数字として社会に登場するのです。
非常に説得力のある仕組みです。
しかし、免許制度とは、社会において職業の業務内容を保持するための制度です。
鍼灸でいえば臨床力という業務についての保証のない免許は、
業務内容を維持するという目的にかなっていないわけです。
目的にかなっていないような制度がまかり通っているのは、社会が知らないからです。
解らないからです。

国家試験という制度を作り、関係者は鍼灸を発展させようとして努力してきたわけですが、
職業業務としての実態を伴わない国家試験合格率という幻想に振り回されています。
この状態は、教員をだめにます。
入学者に無駄な時間とお金を消費させ社会に損失を与えます。
この状態から脱出しなければなりません。
教員にその力があるでしょうか。
教員は給与生活者です。期待できないでしょう。
学校の設置者、管理者です。管理者がこの状態に気付き、改善の方策を持たなければなりません。
それも学校単位では不可能です。学校群全体としての取り組みが必要です。

12月12日 再びソーシャル・ビジネスについて

若い人達の中に社会に役に立つ仕事がしたい。そんな人達が現れてきている。
一見、よいことだなと思います。
しかし、考えてみれば、現在の社会が、
あまりに社会の役に立っているとは思えないぞという仕事が
多すぎるということではないのでしょうか。

健康産業も、健康になりたいという人々の期待を利用した
お金儲けがあまりに多いということでしょうか。

逆に、鍼灸領域に問われることは、ただ真面目に、こつこつと治療に励み、
「患者に喜んでいただく」、そのことは社会の期待に応えていることだと思いますが、
情報化社会の今日において、競争社会の今日においての、社会の期待はもう少し異なり、
力の大きさを期待されていると思います。
それに応えることが求められています。

12月5日 ソーシャル・ビジネス

11月12日(木)の午後7時30分の特報首都圏という番組で、
社会に貢献したいという気持ちを、ボランティアとしてではなく
ビジネスとして成立させられないかという試みを進めている話題が放送されました。
とても感激しました。

社会に役立ちたい、何か役立てることはできないか。
そんな思いを実現できることをビジネスとしたい。
私自身が求めていることでした。

研究したいから研究するではなく、
私の立場でいえば、鍼灸の領域で、研究されなければならないのは何か、
何が明らかにされることが求められているのかです。
研究者として存在するために研究しているとしか思えない研究者が沢山いませんか。

学問、芸術などは、真実は何か。美とは何か。
など人間の心の叫びとして行われようとするものがあります。
それらは周囲とは関わりなく存在します。

しかし、社会生活に必要であるとして存在している仕事、教師、医師、
必要な物をつくりあるいは販売する人達などなど。
社会の期待があります。
社会の期待を忘れ、考えようとせず、
お金を儲けることのみを考えて行われているビジネスが多くなりすぎているのです。
社会の期待などは全く考えず、我が思いのみを追求する。
一見、一生懸命に生きているように見えます。
しかしそれはバブルです。
実態のない泡なのです。
立ち止まりよく考えそのことに気付かなければなりません。
社会が必要とする仕事はみな、社会の期待を考えなければならないはずです。

11月28日 農家としての誇り、仲間を思いやる

NHK総合テレビのプロフェッショナルに登場した、
木内博一さんの仕事に対するキーワードです。

農家としての誇り、鍼灸業でいえば、鍼灸師としての誇りです。
その誇りが、種々の仕事を改革して行くアイディアの発想に、
農家としての専門家なんだぞというところに現れています。
専門家だからできる発想ということです。
それは己を知り、社会を知ることでそこに求められるものは何かを、
的確に選び出してくるのです。
専門家としてしっかり現場を研鑽することが根底にあります。
「農業は自然とともにある」という思いです。
このことが仕事のあり方を指し示しています。
主役は仕事をする人ではなく、自然だということです。

仲間を思いやる。
ひとりではできないことを、仲間と共にあることで、
社会に通ずる力にできることです。

この番組にそんな力をいただきました。
鍼灸の世界にそんな改革が必要です。
誰しもがそんな木内博一さんの様なリーダーになれるわけではありません。
しかし、誰もが仲間にはなれるのです。
それはその道の専門家として社会に期待に応えられる成果を
提供できる力を持つことで可能になります。
農業では、人々に喜ばれる作物を作ることであり、
鍼灸では、人々に喜ばれる治療を提供できることです。
しかしこれは職業人としての基本的条件です。
この条件を備えた仲間が、木内博一さんというリーダーの出現を、活躍を可能にするのです。
役割を自覚することで仲間になれます。
仲間とリーダーが必要です。

11月21日 読書紹介

「人工冬眠」への挑戦:「命の一時停止」の医学応用
市瀬 史著、ブルーバックス。2009年4月

第1章 人工冬眠とは何か
第2章 自然な冬眠の仕組み
第3章 冬眠の驚くべき効用
第4章 冬眠と意識と夢
第5章 全身麻酔と人工冬眠
第6章 代謝と人工冬眠
第7章 低体温医療と人工冬眠
第8章 人工冬眠研究の最前線
第9章 硫化水素による人工冬眠

という目次です。
冬眠という現象が種々の最先端医療と関わっています。
それらのことが興味深く紹介されています。

11月14日 専門学校は免許販売業か

鍼灸や柔整の専門学校は免許販売業になっていませんでしょうか。

専門学校は、専門領域の職業人を養成する学校です。
専門領域を社会で支え発展に寄与する人材の養成をすることが目的です。
人を育てることです。
学生を育て、教員を育てることです。
今の専門学校の多くが免許販売業になっているように思われます。

ここを抜け出さない限り、我が国において、
鍼灸や柔整の社会における発展は期待できないのではないでしょうか。
4年制大学はどのような方向を社会に示そうというのでしょうか。
一向に見えないように思います。
あるべき筋道を示すことこそが、第一歩です。
目標が明らかになります。
目標がなく五里霧中では力の結集どころではないです。

11月7日 基礎的な力を培う間は変化に乏しい

どのような分野での仕事、研究、学習にしても基礎的な力を培っている間は、
変化に乏しく、面白い展開はなかなかないですね。
基礎的な領域を終えると一つのことが他との関連が見えるようになり、俄然面白くなります。
私の人生で40歳代の10年間は、まさに鍼灸の研究者として基礎的な問題を検討する時代でした。
猛烈に仕事をするのに研究でポジティブな結果が見えないのです。
ここもネガティブ、ここもネガティブということの確認をしていたように思います。
それらを一通りやってみると周囲が見渡せるようになるようです。
そんな基礎的な力を養っている時に、とても励みになるのが、
今でいうとNHK総合テレビのプロフェッショナルなどの番組です。
努力している人達の生活を垣間見せてもらうことが、
ヒントをいただいたり、励ましたいただいたりします。

10月31日 小さな成功、達成感の大切さ

達成感、それは、何ともいえない爽快感、心地よさです。

目標を決めてそれを達成した時に達成感が生まれます。

達成感は、人生を豊かなものにするために極めて大切な役割をしています。
達成感を持てると、次の目標に向かい努力しようという意欲が高まるのです。
小さな成功の積み上げで達成感を次々感じられる人は、心をウキウキと仕事に向かおうとします。

仕事に、生きることに区切りを付けることが、達成感に繋がります。
区切りを自らの計画でつくること。
他からの条件でつくられた目標を大きく逸脱してようやくたどり着くのでは、
達成感を楽しむ余裕を持たせてもらえません。
お詫びお詫びになってしまいます。

自ら目標を決めることが大切です。主体的に生活することです。
そこに達成感が生まれ、さらに向上しようという意欲が高まります。

10月24日 読書紹介

1 現代医学に残された七つの謎 ブルーバックス 杉晴夫著




謎の1が、「鍼灸の治療効果の謎」です。
謎の2が、「磁場の人体に及ぼす影響の謎」です。

2 新しい霊長類学 ブルーバックス 京都大学霊長類研究所編著




霊長類学豆辞典のような本です。
100の設問にまとめ解説しています。
北アメリカ、ヨーロッパにはサルがいないことご存じですか。

10月18日 経穴について

経穴への物理的刺激は、皮膚・皮下組織への刺激と筋への刺激で
全く別の反応を生起します。

1 皮膚・皮下組織への刺激による反応

 不快でない刺激により、副交感神経機能を高める反応。
 交感神経α受容体系機能をわずかに高める反応。
 をつくります。
 痛み刺激では、副交感神経機能を抑制する反応。
 交感神経α受容体系機能を高める反応。
 をつくります。

2 筋への刺激による反応

 不快でない刺鍼刺激(雀啄刺激)等による刺激では、
 皮膚・皮下組織への刺激による反応に加え
 交感神経β受容体系機能を抑制する反応が加わります。
 痛み刺激では、皮膚・皮下組織への刺激による反応に加え
 交感神経β受容体系機能を亢進する反応が加わります。
 筋への刺激による反応は、交感神経β受容体系機能反応が
 優位な反応として起きます。
  このように一つの経穴でも皮膚刺激と筋刺激では
 反応は異なるのです。
 したがって、鍼の刺鍼の深さは、筋に刺すのか刺さないのかが
 反応を分けることになり、明確に区別しなければなりません。

10月10日 虚実に対する補瀉について

中国の古代医学思想においては、鍼灸の治療原則として
「虚証に対しては補術を、実証に対しては瀉術を」というのが大原則です。
虚実に対する補瀉の術とは、単に生体に刺激を与えることではなく、
生体の機能状態が低下しておれば補い高め、
生体機能状態が過ぎておれば取り除き整えることを示しています。
生体機能を本来の望ましいところに調節することを意味しています。
生体機能を調節することを示すことがない治療は、
古代医学でいう鍼灸治療の範疇に入らないのです。

経験的なものとしての治療は、
「虚実に対する補瀉」ということばを使わないにしても
生体機能を調節するものでなければならないのです。

自然鍼灸学による鍼施術は、
メカニズム4は、生体自身の治す力による生体機能の調整方向を示す機転です。
また、メカニズム5・6は、自律神経機能の変動し易さをつくることにより、
患者の生体自身の姿勢が、高まりにくい機能を高め(M5)、
解けにくい過緊張を解く(M6)、反応を選択して誘起する機転です。
術者の術での調節ではなく、患者の生体の仕組みが、
必要な反応を誘起するという調節の仕組みです。

調節の仕方が、術から、科学的な研究により身体の仕組みが明らかになり
生体自身の仕組みが行う様になっているのです。
治療者は仕組みを選択するのです。

 

10月3日 NHK総合プロフェッショナル:農業で、売り上げ50億円

929日これは再放送でした。
木内博一さんという農業界の革命児といわれているそうです。
農業というなかなか経営が難しい世界で、数々のアイディアですばらしい成果を上げておられます。
鍼灸・手技の世界も極めてマイナーな世界です。
私はこの番組を見てとても元気づけられました。
鍼灸・手技の世界の発展のために新しい視点に立っての挑戦が必要です。
ぜひこの番組を見て欲しいです。 

9月26日 皮膚、皮下組織に不快でない刺激を用いる治療

皮膚、皮下組織に不快でない刺激を与えると副交感神経機能を高める反応が起きます。

副交感神経機能は、多くの人でストレスにより抑制を受けています。
ストレス刺激で抑制されるからです。
抑制されているから不快でない刺激で高まる反応が起きます。
抑制されていないと反応しません。

この反応は刺激の強さに依存しない反応です。極めて軽微な刺激で高まる反応が起きます。
しかし多くは刺激を止めると元に戻ります。
それを持続的に副交感神経機能を高め、身体の治す力を大きくするところに育てるのがM4の工夫です。    「物理的刺激による副交感神経反応の仕組み」 不快でない刺激  皮膚・皮下組織                ↓    副交感神経機能亢進反応が起きる: すぐに元に戻る反応                 刺激を呼気時 → ↓                

  身体内の副交感神経機能と同期し → 身体内の副交感神経機能が高まる  

           ↑                                              姿勢を坐位   →↑                                                                                                      上記の高まった副交感神経機能に                            交感神経機能が同調し          →  交感神経機能も高まる                                                                                                            両神経機能が高まる   自律神経の調節機能の高まり、治癒力の高まり 持続反応

9月19日 筋まで刺入し、雀啄刺激する鍼の反応についてA

この@は8月22日に書きました。
筋まで刺入し雀啄刺激する鍼の自律神経反応は、

 1 交感神経α受容体系機能を高める。
 2 交感神経β受容体系機能を抑制する。
  3 副交感神経機能を高める。

上記の三つの反応を同時につくります。

1,3の反応は皮膚に受容器があって起こります。
2の反応は筋に受容器がある反応です。
2の反応は強い反応で3の反応を抑えます。
筋に強い刺激をする治療は交感神経系の反応を主とする治療です。
難治性の頑固な症状に効果を発揮する可能性が高い治療です。
治療はかなり過激になります。

3の反応を用いる治療は、副交感神経系の反応を主とする治療です。刺激の柔らかい治療になります。
このテーマのBは10月に書きます。

9月12日 「7つの習慣 クイックマスター・シリーズ」:キングベアー出版

「7つの習慣」をキーワードとする本が出版されています。
アメリカン・ドリームといわれますが、アメリカ独立以降の成功物語を分析したところ、
誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、勤勉、節制の7つのことが
大きな力になっていたということが分かったのだそうです。
そのことを解説した書物です。
上記のものは何れも習慣化することで力になるということで、7つの習慣としてまとめています。

中で紹介されているサミュエル・スマイルズの詩が紹介されています。

    思いの種をまき、行動を刈り取り                             
    行動の種をまいて習慣を刈り取る
    習慣の種をまき、人格を刈り取り
    人格の種をまいて人生を刈り取る

第一の習慣は主体性を発揮する、選択する力です。今日、8月30日は選択の日です。
主体的に生きることが大切なことです。

9月5日 チェンジ

我が国でも政治の世界に大チェンジが起こりました。
国民目線の若い議員が多数誕生しました。
この議員たちが国民目線を失わずに政治家として力を付けてくれることを期待したいですね。
国民のひとりひとりが主体的に生きて選択する。
各自が私が行うことを自覚して生きることの大切さを教えるチェンジにしなければなりません。

8月29日 刺鍼技術:鍼管の外し方

心地よい鍼の技術の中で、柔らかい鍼刺激技術があります。
それは押手、刺手の柔軟さにまず基本があります。
如何に速やかに力を抜けるかにもあります。

意外に大切なのが、鍼管の操作です。
切皮をする。
鍼管を外す。
切皮に集中しますが、できたと思うとつい気が逸って、
急いで鍼管を外す動作をしてしまいます。
これが問題です。
鍼管を急いで外すと、次の鍼の刺入動作が、急ぎがちになり易いのです。
急ぎがちになることが問題です。
ゆったりした鍼管を外す動作が、ゆったりした鍼の刺入動作を導いてくれます。 

8月22日 筋まで刺入し、雀啄刺激する鍼の反応について@

筋まで刺入し雀啄刺激する鍼の自律神経反応は、

1 交感神経α受容体系機能を高める。
2 交感神経β受容体系機能を抑制する。
3 副交感神経機能を高める。

上記の三つの反応を同時につくります。

内臓、臓器に対して、交感神経β受容体系機能と副交感神経機能は、
拮抗的に支配しています。
したがって、両方が高まる、あるいは両方が抑制されるという時には、
支配される臓器の機能の変化は、両神経機能の差だけになります。
しかし、交感神経β受容体系機能抑制、副交感神経機能亢進という変化の組み合わせは、
両神経の働きが合計されて臓器の機能を変化させます。
大きな変化を起こすことになります。
そこに、鍼治療の要注意点があります。

8月15日 71歳の誕生日を迎えて

14日は私の71歳の誕生日でした。

鍼灸の教育。研究、臨床を一体として実践してきました。
一番望ましいあり方で仕事をさせてもらいました。
どのような教育の場を与えられるかは、
必ずしも自分自身では選べないところがあります。
しかし、研究、臨床は一体化しようとする本人の意志に関わるところが大きいと思います。
20代、30代、40代、50代、60代とそれぞれありました。
20代は、教員に成り立て時代でした。教育実践に熱中しました。
30代は、現代医学と鍼灸の研修時代でした。勉強し社会に育てられました。
40代は、鍼の臨床研究時代で、この10年間の終わりに10年間の研究の歳月を費やし
「浅刺・呼気時・坐位の刺鍼法」が誕生しました。
そして「自然鍼灸学」として身体の自然の仕組みを活用する鍼灸治療法の誕生です。
50代は、「自然鍼灸学」臨床実践の時代です。
60代は、大学運営と「自然鍼灸学」実践展開の開始でした。
各時代がそれぞれ新しい展開をしてきました。
それは前の時代を踏まえて可能になることでした。
年を重ねるということの意味を実感する71年です。

8月8日 8月、夏休みを迎えて

何かウキウキしませんか。私は仕事が嫌いなわけではありません。
むしろ楽しんでやっています。
しかし、休日の前日、夏休みを迎える時など何かウキウキします。
本当に楽しいことを普段より沢山できる様な期待がします。
そんな思いになれる幸せを感じます。

何も考えずに、頭の中を空っぽにして、
ぼんやり過ごせる数日間を楽しみましょう。
そんな幸せさえ確保できない人達が沢山おられます。
みんな懸命に努力しようとしているのに上手くいかないことが沢山あります。
みんな一生懸命なのに、麻生総理も一生懸命なのに、
世の中がどんどん変わって行きます。
どちらが努力を傾ける方向なのか、
じっくり考えて選ばないとむなしい思いをするばかりです。
何も考えずに過ごせる夏とは行かないようですが、
しばし夏休みを楽しみましょう。

8月1日 治療効果を体験させる鍼灸臨床実技実習

物理療法は、その治療を受けて体験することで本当の理解がなされるといいます。
私もまさにその通りと考えています。
私は、30年近くも鍼灸の実技実習指導から遠ざかっていました。
昨年、今年と久しぶりに参加する機会があり、改めて考えさせられました。
臨床にもそれなりの体験をした現在の私が考える鍼の実技実習は、

1 鍼基礎実技実習:安全に、痛くなく、確実に刺鍼する技術を学ぶ。

2 鍼臨床基礎実技実習

2-1 鍼臨床基礎実技実習1 身体各部への安全な刺鍼法を学ぶ。

2-2 鍼臨床基礎実技実習2  治療技術の一つ一つをその治療法と効果を体験させる。

  従来、治療法の効果を体験させるという部分が多くは行われていなかったと思います。
  現在、そのようにやっておられる先生は立派だと思います。
  臨床的な力量が高まってこないと発想できないことなのかなとも考えます。
  文部科学省の学習指導要領に関わっていた頃の私には、
  まだその発想がなかった様に思います。
  経験を積んだ臨床的に、研究的に、教育的に力量を高めた指導者が必要です。
  それなりの環境がないと人は育たないものです。

3 鍼臨床実技実習 症状を持つ人達を実習対象にする臨床実習です。

  平成7年から鍼灸の臨床実習施設が設置義務化されていますが、
  専門学校の多くでは極めて不十分な状態です。

 2 鍼臨床基礎実技実習の段階までは、せめて充実したいものです。

7月25日 鍼灸の臨床家として生涯が勉強

新しい環境で仕事をする機会を与えられる度に、新たな学びをしています。
毎年バージョンアップをしています。次々と新しい展開ができるのです。
バージョンアップを支える補強のための勉強が必要になります。嬉しいことです。
日々忙しく過ごしながら、しかし、仕事を専門的なことに集中することさえ心がければ、
常に専門的なバージョンアップが可能な様です。
今まで至らなかった部分の強化ができます。感謝の一語です。

7月18日 押手を押さえないことと呼気時刺入

大腰筋の刺鍼を上手く行うこつは、2つです。

1 押手を押さえないこと

2 呼気時刺入です。

押手を押さえないことはこの場合2つの意味があります。

一つは、吸気を邪魔しないことです。腰部の施術でとても大切なことです。
うつ伏せの姿勢は、胸式呼吸を難しくするので、自然に腹式呼吸になります。
そのために腰部が呼吸リズムと共に上下しています。吸気の時には上がってきます。
これを押さえることは吸気を邪魔することです。患者の呼吸は乱れます。
むしろ腰部の上下を支援し腹式呼吸を促進して上げることが良い体調の確保にプラスします。

二つは、呼気時刺入です。
筋緊張が緩んでいる呼気時に刺入することは、体内における血管、
神経などの存在も緩やかになります。筋の働きで固定されないわけです。
それは刺入鍼との関係が緩やかになります。
そのことは刺入感を緩やかにし、トラブルを避けてくれます。

7月11日 鍼療法と人体の構造そして刺鍼技術

鍼療法に人体の構造は必要条件です。
近年の解剖学書は、CTやMRIの資料等も駆使し非常に優れたものになってきています。

体壁で触れることのできる部については触れてそれが何であるかを推測しイメージします。
刺鍼を必要とするものについては体内の深さをイメージします。
確認した筋の所見を押手で押さえたまま刺鍼をするのは、多くの場合得策ではありません。
刺鍼をする時には、押手を力を抜き皮膚上の部位を決めるのみにします。
そして真っ直ぐ刺鍼し目的の部に刺鍼刺激を与えます。
このことが的確にできることで、狙い打ちできる鍼療法の特徴的な効果を期待できる様になります。

7月4日 ミラーニューロンの発見、自分の答えのつくりかた

「ミラーニューロンの発見」、ハヤカワ新書です。
生物学の世界におけるDNAの発見に相当する神経科学領域における発見とされています。
心の科学に極めて大きな関わりをする脳神経細胞です。
一般向けの書物として我が国で初めて出版されました。必読書です。

「自分の答えのつくりかた」、渡邊健介著、ダイヤモンド社です。

孫が中学1年生になりました。進路等について考え始める時です。
そんなときの答えのつくりかたを学ぶに好適書です。中学1年の孫は女の子です。
母親と共に読む様にこの書を夏休みの前に送ろうと思っています。

6月27日 効果を見せることと基本の繰り返し練習

鍼の臨床効果を見せるのに自然鍼灸学でのM4(浅刺・呼気時・坐位の刺鍼法)が大変有効です。
1分間ででき直後に効果を見せることができるからです。

一般の人達を対象には、鍼を使わずにストローのようなものを用いてもできます。

鍼灸専門学校で学生に見せる時には、実際の身体での効果を見せるものとして極めて有効です。
しかしむしろ鍼の基礎的技術をしっかり学ばせるためにこそあるということです。

6月20日 何が人を動かすか

昨年から鍼灸専門学校等で3年生に教える機会を持てるようになりました。
3年生の多くが、自分の心拍数を知りません。3年生は臨床教育段階です。
テキストで文字として教育されており、人の身体の実際の働きとして位置付いていないようです。
これでは国試用の知識として間に合っても、臨床の場で役に立つ知識にはなりません。

自分自身の身体の働きとして連続性を保った知識としての教育が求められます。

自分が触れることのできるものとして教育したら、興味を刺激されます。そこに自発的な力が生まれます。

6月13日 肩こりとM5

5月16日に肩こりについて書きました。
肩こりの治療でのM5の意味に気付かれましたでしょうか。
肩こりは活動状態の時に主として感ずる症状です。
活動状態の機能は活動状態の姿勢の時に治療して変化します。ということなのです。
活動状態の姿勢としてM5を用いるのです。

M5を用いられない場合があります。坐位になれない。車いすにも乗れない。
あるいは坐位を短時間30分程度しか保持できないような状態です。
坐位を維持できる体力があって症状改善の力が生まれます。

6月6日 ロコモティブシンドローム

今、ロコモティブシンドロームということばが、注目されようとしています。

これは日本整形外科学会理事長、東京大学医学部整形外科教授、中村耕三先生が提唱しています。

Locomotive
 Syndrome
ロコモティブシンドローム:運動器の障害のために要介護となる危険性の高い状態
                運動器機能低下症候群

ロコモティブシンドロームの三大要因
                脊柱管狭窄症による脊髄、馬尾、神経根の障害
                変形性関節症、関節炎による下肢の関節障害
                骨粗鬆症、骨粗鬆症性骨折

運動器への総合的な対応こそが重要とされます。

5月30日 オバマの言語感覚、進化から診た病気、脳から見たリハビリ治療

〇オバマの言語感覚:NHK出版、生活人新書。東 昭二著です。

オバマ大統領の演説がどのように人を動かしているかを分析し、解説しています。
人と接触する仕事をする人達には、大変印象的です。

〇進化から診た病気:講談社、ブルーバックス、栃内 新著。

「ダーウイン医学」の進めというサブタイトルがついています。
進化の過程から病気を捉えようとしています。
したがってその対策をどのように考えるのが望ましいかが述べられています。
自然療法である鍼灸などの考え方に沿った思考法です。

〇脳から見たリハビリ治療:講談社、ブルーバックス、久保田競、宮井一郎編著。

最近の脳血管障害などのリハビリテーションの発展についての
基本的な部分について体系的に解説されています。

今月のお薦め3冊です。

5月23日 過敏な人の肩こり治療

肩こりがストレスなどの関わりで発症するところから、
ストレス等を感じやすい人達が訴えることが多い。
それは治療刺激に対しても過敏だということです。通常に刺鍼しにくい場合があります。

そこで工夫が必要です。

腹部の治療、背部の治療、主訴の肩こり局所への治療とうには、
温熱刺激の応用。交流磁気治療。表面電極の低周波治療。などが応用できます。
患者の好むものを用いるのがよいと思います。

M5は、表面電極の低周波を用いてみましょう。 

5月16日 基本を考える治療C

肩こり治療について述べます。
主訴に対する治療、身体の治す力、未病の徴の三つの条件を満たすことはその通りです。

肩こりの症状の特徴は、環境条件やストレスなどが大きな関わりを持つことです。したがって、身体の治す力、未病の徴への対応が大切です。

1 M4を7

2 仰臥位で腹部刺鍼、5分程。できるだけ細い鍼を用いる。

3 伏臥位で頸部、肩上部、背部への刺鍼。1番鍼を用いる。

4 M5です。長坐位で合谷、孔最への刺鍼、雀啄刺激。10分間置鍼。もしくはパルス。
  この時、肩こり症状の強い部に数カ所置鍼。

5 M4  10回。
  肩こり患者は、刺激に敏感な人が多い傾向があります。

これに対する対応は次回で述べます。

5月9日 基本を考える治療B

基本を考える治療で大切なことは、先週書いた三つの条件を満たすことともう一つあります。
それは症状の成り立ちから治療の方向を考えることです。

腰痛という症状は、年齢と共に増加し60代、70代で急増します。
このことはストレスなどよりも身体の構造、機能に主たる問題があることを示しています。

そこで、先の腰痛治療では、望ましい立位バランスを、歩行バランスをつくることを主眼としています。
立位バランスに関わりの大きい大腰筋、中殿筋、足底筋の解けにくい過緊張を解き、
良い立位バランスで過ごせることで腰痛を改善しようということです。

5月2日 基本を考える治療A

321日に基本を考える治療@を示しました。30分でできる腰痛治療です。

治療の条件は、三つのことを満たすことです。
1には、主訴に対する治療。
2には、身体の治す力を高める治療です。
3には、未病の徴に対する治療です。
この三つを満たす条件の中で時間の短縮をしています。
2,3を行うことが1の主訴に対する治療の効果を高め、効果の持続を長くし、
主訴に対する治療による反応が十分でないところを修正します。

〇 M4を7回、                                      身体の治す力

〇 仰臥位で腹部刺鍼時間5分、                  未病の徴

〇 伏臥位で腰部の刺鍼:大腰筋、中殿筋、足底筋を基本的な刺鍼点とし、
  10分間置鍼、もしくはパルスを行う。      主訴に対する治療

〇 そして背部の刺鍼です。
  先に腰部の刺鍼をすることで10分間の置鍼時間を確保できます。    未病の徴

〇 最後にM4を10回です。十分30分間でできます。    身体の治す力

4月25日 「痛い腰・ヒザ・肩は動いて治せ」 

「痛い腰・ヒザ・肩は動いて治せ」  上記の本をヘルスアンドライフサポートの矢崎さんに紹介されました。
この書の中に紹介されている、中尾友一さんという1922年生まれのトライアスリートが、
会社の関係者ということの縁です。

朝日新書で、島田永和先生の著書です。

島田先生のスポーツ傷害の治療に対する考え方がすばらしいことです。
人間はそれぞれ生活しているのです。
そのことを第1に尊重され、その中でどのような接点を求めて傷害を改善させるかが説かれています。
またそれぞれの訴えの状態を分かり易く状況を良く解説されており、
鍼灸師はもちろんですが、一般の方々にもとても役立つ内容です。

4月18日 前掛けのひも

ちょっとした工夫の大切さ、工夫しようという気持ちの大切さです。
家内の病気の関係で、私は家庭内の洗濯をすることになりました。
冬の日照時間の短い時に、できるだけお日様の力で洗濯物を干そうとして、
日の出直後に物干し台で干すようにしていました。
冷たい洗濯物を干していると手の指がとても冷たく
数日で指にあかぎれをつくってしまいました。
鍼灸師として左手では草取りをしないなどと注意していましたが、
洗濯物を干すのも手袋をしてということになりました。

前掛けの長いひもをちょっと結んで洗濯機で洗うと
ひもが固く締まって濡れていますから解けにくいのです。そして冷たいのです。
ある日ひもが輪ゴムで留められていました。簡単に解けるのです。
なるほどと思いました。
日常生活のなかの小さな工夫の心が大きな工夫のチャンスをつくると思います。

4月11日 東洋医療臨床技術大学校アカデミー開講

主催:NPO全国鍼灸マッサージ協会
共催:事業協同組合全国鍼灸マッサージ師協会

が上記の鍼灸師、マッサージ師の臨床家教育を開始します。

鍼灸、マッサージには未病治という予防の面があります。しかし、治療の面もあります。
治療は保険の対象です。
鍼灸マッサージには保険について強い制限がついていますが、
高齢になるということは、単一な疾患ではなく、あちこちの不具合が生じます。
身体がもつ調節する力を中心とした治療法が基礎療法として望ましいわけです。
新しい医療のあり方を考える時、高齢化社会では必要な治療です。
このような立場で鍼灸マッサージの保険適応を拡大しようという努力は将来に向け大事なことです。
積極的な取り組みが求められます。
私自身も従来、鍼灸マッサージの学校教育にのみ関わっていましたが、
日本の社会において高齢化社会、医療、鍼灸マッサージ等の問題を
総合的に考えなければならない時と考えます。
学長として支援したいと思っています。

4月4日 平成21年度の始まり

4月は入学式の時です。どこかウキウキした気持ちになります。
自然界の仕組みで、多くのものが誕生する時なのです。
心身が力を得る時です。
自然の仕組みに触れることで自然の息吹を感じます。
2月、3月と落葉樹の芽吹きが始まります。
ケヤキの芽が少しずつ膨らみ、空を背景に樹景が徐々に濃くなり、やがて淡い緑の色がつき始めます。
自然の日々の動きを感ずることは命を知ることです。

今は、東京の日の出時間は、5:30分前後です。日の出30分前頃の空はとても綺麗です。
つくばでは、朝の空でヒバリが良く鳴きます。そして地上ではキジです。
自然の中で思いを馳せるのは心が癒されます。
東京や各地での仕事が多いけれども、つくばの地を離れられないのはこの自然にあります。

3月28日 学校教育、もしくは学ぶこと学校教育、もしくは学ぶこと3月28日  学校教育、もしくは学ぶこと日 学校教育、もしくは学ぶこと

教える、教えられるという関係は多くの場合上手くいきません。
教えない、盗めとよくいわれます。
盗むということは、必死になるということです。
必死にならなければ臨床家として一人前には成れないということです。ということなのです。

学校で、教員の多くは教える人になっています。
学生の多くは教えられる人になっています。これでは学べません。
自ら学ぶ人になることがなにより大切なことです。
学ぶ人になれるように学生を支援するのが本物の教員ではないでしょうか。

3月21日 基本を考える治療

自然鍼灸学治療で、1回の治療の最短時間治療を検討しています

身体の仕組みを活用する自然鍼灸学治療の心をなくしない
「腰痛最短コース治療」を検討し確かめをしています。
なかなか良い状況です。

M4を7回、
仰臥位で腹部刺鍼時間5分)、
伏臥位で腰部の刺鍼:大腰筋、中殿筋、足底筋を基本的な刺鍼点とし、
プラス腰痛局所に刺鍼し10分間置鍼、もしくはパルスを行う。
そして背部の刺鍼です。
先に腰部の刺鍼をすることで10分間の置鍼時間を確保できます。
最後にM4を10回です。十分30分間でできます。

3月14日 幼児の便秘に対する下剤の使用

写真も紹介している孫とその母親のことです。

孫は便秘がちでなかなか上手くウンチができないでいました。
4日も5日もして下剤を使用し、でも、ウンチが難くて時間がかかり大泣きしていました。
私も困ったなあと思っていましたが、名案もなく様子を見ていました。

2月13にちが誕生日で3歳になりました。4月からは幼稚園に行くのです。
1昨日、2ヶ月ぶりにつくばに帰ってきました。娘(孫の母親)が、便秘、解決したというのです。

孫は、排便の時に痛いものだから、便意を押さえているのではないかと、娘は考えたようです。
そこで、毎日、下剤を飲ませ、便を硬くせずに排便させ、排便が痛くないことを教えようとしたようです。
それが上手くいって下剤を飲まなくても毎日排便できるようになったとのことです。
なるほど、今日も、昨日も上手くいっているようです。考えることが大切ですね。

3月7日 NHK白洲次郎の放送

白洲次郎、最も格好良い日本人、という放送に2つのことを思いました。

1 イギリス、ケンブリッジ大学における、「自らの考えを持ち示せ」というジェントルマン教育のすばらしさです。
そしてそれを守り具現する白洲次郎の格好良さです。
1回の放送を見て、実にさわやかな気持ちです。
すばらしい心の高揚を感じます。とても力付けられます。
そして、31日の午前0時を迎えようという、今、これを書いています。

2 大リストラ社会を迎えている、今、直江兼続の「義と愛」で人々を大切にした大河ドラマの放送です。そして、吉田 茂総理大臣のお孫さんの麻生太郎総理大臣が大ブーイングを受けている、今、吉田 茂総理に仕え支えた、最も格好良い日本人、白洲次郎の放送です。
誰が企画、演出しているのでしょうかね?

2月28日 社会の要請・周囲の要請

昨年の924日に本欄で「生命の時間、文明・文化の時間」ということを書きました。

「コンピュータ技術の発展は、社会全体の動きを猛烈に早くしました。
しかし、スピードアップしないものがあります。
生命に関する「生物リズム」は、スピードアップしません。
身体の調子を整えることは、生物リズムが基本にあります。
鍼灸治療などは、社会のスピード化に合わせてスピード化できません。
生命の時間はスピード化できないのです。
そのことを理解することが良い健康状態を確保する大切なことです。」ということを書きました。
そして私は、臨床活動の中で患者にそのことの大切さをお話ししています。
そこに本当の意味の治療があると考えています。
そこに人の健康管理への要請があると考えているわけです。
しかし、短い時間で治療してもらえたらいいねという思い。
治療費が安ければいいねという思いがあります。

免許を取り立ての治療者は、高いお金の治療代などもらえません。
鍼灸の初心者は、如何に治療代を安くし、治療を受けやすくするかが自分の道を切り開くことができるかどうかにも関わります。
理想は理想として、その理想に到達する課程としてのあり方を模索することも大切です。

身体の仕組みを活用する、生体リズムを活用する自然鍼灸学による治療は、1時間程かかります。
しかし、その本質を損なわずに、治療時間の短縮について考え、30分でできる自然鍼灸学治療を考案しています。

鍼灸師の新人教育の一環です。

2月21日 「女と男」NHKスペシャル@、A、B

NHKスペシャルで「女と男」シリーズが放送されました。
内容はとてもすばらしいものでした。
私は教師ですので色々なものが仕事に役立ちます。
出会う色々なことを仕事に役立てられるようにするにはある程度頭に入れないと役立てられません。
数字とか用語とかキーワードをメモしながら見ます。
そうするとある程度の内容を文字にできます。
臨床家は臨床の場で役立てる力にするには自分の力にしないと役に立てられません。
各自の術を身に付けることが必要です。
少し長くなりますが載せてみます。

〇 NHKスペシャル:女と男@惹かれあう2人、すれ違う209/01/11

最新科学が読み解く性

恋している脳:恋の中枢:腹側被蓋野、ドーパミンが放出され喜び、快感をの状態をつくる。
一方、働きが抑制されるところがある:扁桃体、批判、判断とうを抑制、この2つが連携して恋愛感情がつくられる:恋のメカニズム。

男女は脳のどこで相手を感じているか。

男性は、島皮質:視覚に関係する情報として、女性の腰のくびれを見る。
健康な子供を産む能力:ウエストとヒップ710の比率が代表的。

女性は、帯状回:記憶に関連する情報として、良い父親になるかを記憶により判断。

子育てがこのような進化を進めた。

つがいで子育てするのは哺乳類の3%。

恋の中枢は、燃え上がり続けるわけではなく、18ヶ月から3年で機能が低下する。
子供が育つ期間を維持させるということか。

世界の58地域で調査:離婚のピークは4年。

アメリカでは2組に一組が離婚。

会話のパターンに要因

男性:批判する。女性:防御する。
    男性、相手を見下す。
    お互いを避けるようになる。

女性は、ホルモンで気持ちを落ち着かせるように働く。
男性は、常に警戒心を持って戦闘的になる。

上手くいかない要因

要因1 男性:女性の気持ちを読み取る力が弱い。読み違えて余計なことをする。
     女性は脳の1カ所を使って読み取っている。男性は2カ所を使っているけれども上手くない。

要因2 女性:人間関係を重視し、会話能力が高い。
     男性:問題解決型で、コミュニケーション能力が低い。

解決策

男の人が上手に会話を続ける。解説したりせずに相手に質問をすること。
最も大切な質問:あなたの夢は。成し遂げたいことは何ですか。

〇 NHKスペシャル:女と男A何が違う、何故違う09/01/12

 ・命に関わる男女の違い
  狭心症は、冠動脈の障害で発症する。
  しかし、女性では胸の痛みを訴える患者の34%が心臓の筋内微小血管障害で起きていた。
  女性ホルモン:エストロゲンの急激な減少が微小血管の血流障害を起こす。
  アメリカでは80年代以降男性の心疾患死亡率が減少したが、84年以降女性の死亡率が増加していた。

 ・脳の違い 男女4歳〜18歳まで調査 
  思春期になると女性では右側海馬がおおきくなり、男性では扁桃体が大きくなる。
  扁桃体は、怖い、危険などの機能。
  男女で大きさの違う場所が10カ所以上ある。

 ・男性は空間認知力がよい。女性はことばに関する機能が優れている。
  地図での指示を空間認知で行うと男性好成績。
  目印をことばで具体化すると女性が好成績。

 ・IQテスト 同じ成績でも男女で解決の脳内ネットワークが異なる。
  男性は空間認知脳を中心に解決。
  女性はブローカ野が含まれた回路で解決。
  同じ知性を脳内の違った回路で獲得。 

 
・男女別クラス

 ・企業でも男女別対応などが行われている。

〇 NHKスペシャル:女と男B男が消える。人類も消える09/01/18

 
Y染色体は消滅 危機に瀕するY染色体。
  ワラビー。2002年報告、NATURE。性の未来、Y染色体自滅。
 X染色体には1098個の遺伝子、Y染色体には78個の遺伝子。
  Y染色体は、16,600万年前に誕生。X染色体と同じレベルにあった。
 現在までに遺伝子が78個までに退化した。500から600万年で消滅。
 Y染色体は1本のため、修復機能を失ったため退化の一途をたどっている。

 ・退化の理由 イギリスのサマーレッド:日本の北条時宗 サマーレッドのY染色体を受け継ぐ人50万人。

 ・Y染色体がなくても繁殖 コモドオオトカゲ:フローラ、2005年に処女懐胎。

 ・哺乳類は胎盤を作る仕組み 胎盤をつくる遺伝子は精子に存在。精子なしには胎盤ができない。

 ・Y染色体なしに繁殖を可能にした哺乳類
  トクノシマトゲネズミ:精子をつくる遺伝子をY染色体以外の遺伝子にできた。
  SRY遺伝子も他の染色体に。

 ・一夫一婦制が精子の競争力を失わせた。

 ・精子濃度が過去5年で27%減少。フィンランド。

 ・デンマーク:精子濃度、不妊以下が20%、不妊予備軍以下が40% 日本も同様。

 ・体外受精:1978年、ルイーズさん第一号30 1992年顕微授精、精子機能をさらに劣化。

 ・体外受精による出生、1/14人、2000年デンマーク。 

2月14日 梅の開花

0214-1.jpg我が家の庭では、白梅が通常の年は21日に開花します。
ところが今年は、111日に開花しました。
120日以前というのは初めてです。
例年より3週間近く早いのです。

 

0214-3.jpg


1月10日はすごい西風で日は照っていましたが寒い日でした。

 

 

 

 

0214-2.jpg翌日の朝、日陰のところだけに霜柱ができました。
日の当たるところは水分が太陽と風の力でなくなっていたのだと思います。

2月7日 「一生太らない体のつくり方」を読んでの心の高揚


上記の本を東京駅の本屋さんで見つけました。
新幹線の中で読みました。心の高揚しました。
メタボリックシンドローム予防の方法が、具体的に科学的根拠を持って書かれていました。
それは単に運動するではなく、身体が本来もっている仕組みを上手に引き出す術を
「スロートレイニング」という形で活用しています。
骨格筋を持続的な血液循環不全状態にして活動させ脳に成長ホルモンの分泌を促すという仕組みです。
自然鍼灸学の主張と同じことなのです。
この「筋トレ」の前後にM4を行ったらさらに成果が高まるのではないかと思いました。
石井直方著、エクスナレッジの出版です。

1月31日 セレンディピティ

Serendipityという:偶然のチャンスを生かせる才能という言葉があります。

自分が注目しているものだけを見るのではなく、
目に映るものを見られる、耳に聞こえるものを聞くことができるのは、心のあり方です。

頭を特定のものに占拠させないことです。
頭に考える余裕を持たせることです。
電車に乗っている間中メールを見ている。
駅でメールを見ながら歩いている。
また、エスカレーターを立ち止まって乗れないでせかせか歩いている。

自由で創造的な生き方。ノビノビした心の自由こそが大切です。
せかせかしないことです。立ち止まって周囲を見回せることです。
そこに人を思いやれる心が生まれ、Serendipityが育まれます。

脳科学者、茂木健一郎さんは、Serendipityを高めるには、行動、気づき、受容であると書いています。

まず行動して出会いのチャンスを多くする。チャンスに気づくこと。気づいたらそれを受け入れる受容です。

自分自身が一方的に知識を、技術を吸収することのみに走る人には、Serendipityは無縁です。
鍼灸師、柔道整復師として相応しくない人です。

自然と共に生きる心は、経験医術としての自然療法の心です。
21世紀社会が求めている心です。
皆さんは、まさに21世紀社会が求めている心のあり方、生き方を実践しようとする環境に今入られ、皆さん自身の人生にしようとしておられます。
豊かな人生が展開されます。

1月24日 家族に学ぶ

家族は社会の最小単位です。社会生活をする基本的な資質を教え込まれます。
親に、兄弟に、叔父、叔母に小さな頃から教えられます。
結婚し自分が責任を持つ家族をもちます。
そして妻には、人を愛することと大切にしなければならないこと、そして我慢することを教えられます。

子供には、理屈ではない無条件の愛を教えられ、たとえどのような状況でも我が子を守り支持しようとする心を育てられます。

人は、社会生活をする基本的な資質を家族によって育まれるようです。 

1月17日 天地人「義と愛」2です

「義と愛」の愛です。
上杉藩は、徳川家康によって会津250万石から米沢30万石にされます。
その中で藩士をリストラせずに収入の減俸をさせ、皆で新しい国づくりをします。
民への愛なのです。
人を最も大切にしようとする愛です。
今、世界は日本的なこの方向を選択しようという動きがあります。
私達は、私達の先人がなしてきた実績に学ばなければなりません。
我が郷土の師に学びたいものです。

1月10日 鍼灸、マッサージと保険


柔道整復、はり・きゅう、マッサージに係る療養費の推移(推計) (金額:億円)

推計確定年度 

 平成15年

 平成16年

 平成17年

 平成18年

 平成19年

 平成20年

区      分

平成13年度

平成14年度

平成15年度

平成16年度

平成17年度

平成18年度

国民医療費

 310,998

 309,507

 315,375

 321,111

 331,289

 331,276

  対前年度伸率

   3.2%

  -0.5%

   1.9%

   1.8%

   3.2%

  -0.0%

はり・きゅう

     71

     95

    134

    152

    179

    207

  対前年度伸率

   7.6%

  33.8%

  41.1%

  13.4%

  17.8%

  15.6%

マッサージ

      125 

      169

      191

       212

      246

      288

  対前年度伸率 

    21.4% 

   35.2%

   13.0%

   11.0%

   16.0%

   17.1%

柔道整復

    2,865

   2,883

   2,887

   2,999

   3,098

   3,212

  対前年度伸率

     4.3%

    0.6%

    0.1%

     3.9%

    3.3%

    3.7%


鍼灸・マッサージは、医療保険との関係で大変な苦労をしてきました。
関係者の努力により状況は変わりつつあります。
上記の表は、全日本鍼灸マッサージ師会の斯界通信2009/1/1からの転載です。
表に見られるように平成13年度から19年度までの5年間で鍼灸のついては、71億円から207億円に、約3倍に増えています。
大きな伸びです。

鍼灸業界はこのことをしっかりとらえる必要があります。
保険の取り扱いがこれだけ増えていることに業界としてどう対応するのかです。
この方向を発展させることで初心者を受け入れる場を設けることが可能と考えます。
現在は、鍼灸業界には初心者を受け入れる場がほとんどありません。
これは今、社会で大きな問題になっているリストラ以前の問題です。

チャンスが到来しています。鍼灸業界の奮起が求められています。 

2009年1月3日 天地人「義と愛」

sinnen~1.jpg
今年のNHK大河ドラマは、
下克上の戦国時代を生きた「上杉謙信」と「上杉景勝」に仕え、
利(私欲)のためにではなく、
「義と愛」に生きた武将、「直江兼続」の物語です。
世界的金融恐慌という、
まさに生き残りをかけた競争が繰り広げられている今日、実にタイムリーです。

原作者の「火坂雅志」氏は、新潟のご出身とのことです。
物語は「上杉謙信」の居城、越後の国、春日山(現在の上越市)から始まります。
私は春日山の近郊の出身です。
学校の校歌などには謙信公が何らかの関わりを持つ地域です。

「上杉謙信」は、利のためではなく「義」のために戦をしたことを、
皆、誇りにしている土地柄です。
写真は私が東京教育大学の助手になり上京する時(昭和46年)に
職場の先生方から送られた謙信の書の拓本の額です。
教員になり40有余年になりますが、「謙信公」の歌を歌い続けてきました。
私にとっても「義と愛」が心の規範です。

 「天地人」のご一読をお薦めします。

12月27日 鍼灸の業が発展するために

2008年、最後の土曜の一言です。
我が国で鍼灸の業が発展するための大きな課題について述べます。
今日、鍼灸学校が急増しました。
多くの鍼灸師の免許を持った人達が社会に門出します。
しかし、鍼灸師として研修しながら勤務できる職場は極めて少なく研修できない状況にあります。
これでは新人を育てられません。
新人を育てる仕組みをもたずに業を盛んにはできません。
鮨職人を1人育てるに10人のお得意さんをなくするそうです。
研修中の人が握った鮨は食べたくないということです。
鍼灸業もとても似ています。
患者は先生に治療してもらいたいのですといわれます。
気持ちはよく解ります。
しかし、研修中の人が治療させてもらえなければ一人前になれません。
治療効果を責任者が保証し、患者にも協力していただく仕組みが必要です。
新人と中堅と経験豊かな人がチームとして1人の患者の治療に当たる仕組みが必要です。
そんな仕組みが我が国における鍼灸業の発展を可能にします。
鍼灸業に従事しておられる人達の奮起を期待したいものです。

企業ではなく、鍼灸業ではなく、人をこそ第1に大事にしなければならないことです。
患者もその中の1人であり、立派な鍼灸師になろうとする人達もその中の1人です。

12月20日 普段のままでいることと演技をすること

私は生活信条として、基本的に自然体です。
それは、学長をしているときも「学長の西條です」という言い方をしませんでした。
学長という立場で、教員に、学生にお話しをしなければならないときには
学長という立場でお話しをします。
しかし、学長という権威でものは言わない。ということです。
いつでも西條一止として生きてきました。

もう、15年近く前に鍼灸治療をしていた女子高校生がおられました。
私がNHKの生活ポットモーニングに出演したとき、
彼女が、先生、テレビでここにおられるときと同じでした。
安心しました。といったのです。
当然のことですが、テレビなどで話す西條と普段の西條は違うのかと思っていたようです。

しかし、私は演技もします。
教師としての西條一止は、元気のない状態で学生の前に立ちません。
教師は学生に夢を与え、意欲を育む存在でなければなりません。
そういう存在であることができるよう演技し努力します。
職場から自宅に帰るときには、職場で不快なことがあっても
玄関前までにそれを飲み込みにこやかにただいまを言う演技をします。

生活の信条とは別に環境条件をより良いものにするために
人間社会では演技が大切です。
しかし、演技は生き方を偽るものではないことです。

12月13日 孫のことば「パンダのお店」

写真でも紹介しています孫の「志樹」は、2歳と10ヶ月になりました。
ことばが遅かったのですが、このところすっかり上手になりつつあります。
先日、お昼を食べながら娘と孫と話しているときに
「イチゴミルク」がどこのお店に売っているかという話になりました。
孫が「パンダのお店」に売っていると言います。
私も娘も一瞬、パンダのお店ってどこだろうと考えました。
実は、近くのスーパーマーケットの前にいくつかの乗り物おもちゃがあり、
その中の一つがパンダの乗り物なのです。
あれかと思いました。孫と話すとそうだといいます。
そうだねと大きくうなずいてやります。
この子はスーパーマーケットのお店の名前は知らないけれども、
自分の知識でお店を表現しているのです。
単に大人のまねをしてことばを覚えているだけでなく、
自分の頭で考えてお店を表現しています。
それを受け止めてやる。
理解してやる。
そして褒めてやる。
生活のなかのそんな繰り返しが創造性を育てるのではないでしょうか。 

12月6日 今年の紅葉

今年のつくばの紅葉は綺麗です。
我が家の庭での降雨量を見ますと、

6
月:210mm
7月:28mm
8月:395mm
9月:160mm
10月:148mmです。

7
月は28mmと少なかったのですが、8月は395mmと豪雨でした。
この豪雨の後、公園や街路樹などの木々はとても元気になりました。
豪雨は大変でしたけれども水が不足していたのだなと言うことを知りました。
8月に十分な降雨量のあった年は、紅葉が綺麗になります。
特にケヤキの木は、水の影響が良く現れます。
水が不足しているところは色づかないままに枯れ葉になって枝に残ります。
今年、枯れ葉のようになっているケヤキは、生育条件がよほど良くありません。
環境条件の改善が必要です。要注意です。

11月29日 実践することの大切さ

本欄の「810日に」、「生活に必要な情報を得る」というタイトルで書きました。
新聞の見方について、記事を読む、テレビ番組を見る、広告を見るの3つのことについて書きました。

学校やその他のところで、先生方、学生の皆さんに随分お話ししてきました。
テレビ番組を見て予約録画するというようなことは、その気になればできることです。
と思っていました。
しかし、3年前に家内が突然の入院をしました。
この2ヶ月間、私の生活はパニックになり、予約録画などどこかに飛んでしまいました。
生活にある程度余裕があってのことだなと言うことを知りました。

私の最も最近の録画歴です。

NHKスペシャル:病の起源第6

サイエンスZERO:人の謎に迫るA

NHKスペシャル:世界遺産、屋久島

ためしてガッテン:慢性痛

ためしてガッテン:スロートレイニング

などですが、とても勉強になる番組です。
電波をやり過ごしてはあまりにもったいないと思います。
12月からNHKは番組を有料で配信するそうです。
予約録画などしなくても見たい番組を見ることができるようになります。
しかし、制度ができたから利用することと、
仕組みを自分で工夫し活用することの意味は大きな違いがあります。

話として聞くのではなく、自分の生活として、
良いと思ったら自分の生活に取り入れる実践こそが意味をもちます。

11月22日 本気で学ぶ

これを本職として臨むかどうかです。本気で学べるかどうかです。
本気になったら体中がその気になります。
体中が目的に向かって集中します。
剣士が多数の敵を相手にしてあらゆる方向に神経を張り巡らせ、集中する心境です。
本気で臨まなければ目的突破はしにくいと思います。
本気で、最大限の努力をしてこそ価値の高い成果になります。

11月15日 準備することこそ目的を可能にする

何事に関しても準備することこそが最良です。
準備することこそが望みを実現に導きます。
鍼灸臨床でも、あらかじめ患者の状況を頭に入れて治療に臨みます。
準備することで自信を持って臨めるわけです。

患者にどんなお話しをするかが大切です。
それぞれの患者に興味を持ってもらえそうな話題を用意します。
それには普段の準備がものをいいます。

日常生活においては、自動販売器の前に立つ前にお金を用意できるかです。

11月8日 本気で勉強する

私は高校を卒業して、社会を徘徊していました。
210ヶ月して、方向を変え大学受験を目指しました。理学部数学科を志望しました。
4ヶ月で受験勉強をしました。24時間を全て勉強を能率的にできるために集中するのです。
食事をする時に気分転換を兼ねてラジオで音楽を聴きます。
脳の働きを良くするために、1科目の勉強時間を30分にしました。
その科目間にコナンドイルの推理短編小説を読みました。15分で読めます。
幸い地方の国立大学に合格しました。
自分に与えられている24時間を最大限に活用することです。

11月1日 入学試験等での面談

長年、面接をしてきました。
面接は面接官から一方的に質問をして評価するイメージがあります。
私は最近は、面談ということにしています。
面接者と面接を受ける人とが対等に質問しあえるイメージです。
経歴を拝見すればその人のおよそのことが推測できます。
どこに問題を抱えているかもおよそ推測ができます。
そこから踏み込んだ問いかけができます。
面談の大切なことは如何にその人に重要なことに踏み入った質問ができるかです。
それは、たとえ5分でも、人生での大事な出会いになります。

10月25日 車の方向指示器

車の方向指示器は何のためにあるのか。車に乗っていて時々そう思います。
方向指示器は車の進む方向を意思表示する道具です。
誰もいないところでそれは必要でしょうか。必要ないですね。
他の人が存在する時に互いの進む方向を確認するために必要なのです。
他の人のためにあるわけです。
曲がる直前になって点灯する人が意外に多いですね。
交通法規にあるから出すとしか思えないことがあります。
ものの意味を考えたいですね。

10月18日 子供に願うこと

先日、娘に二人目の子供が誕生しました。家内は可能な限り娘を支援しています。
私は2歳半になる上の子供の遊び相手を可能な限りすることになりました。
折々に思うことは、子供に良い人生を歩いてほしいなということです。
幸せになってほしいなということです。

40数年、教師をしています。沢山の学生達と巡り会ってきました。
学生に対しても近い気持ちを保つのですが、ちょっと違うところは、子供、孫達に対する気持ちには、客観的条件を踏まえてではないのです。
無条件でそう思うわけです。
その度に、子供は親に似るんだ、孫が生まれて、孫も親、兄弟、甥、姪達に似てるんです。
子供は親に似るんだということを思う時、子供に願いたいことを自分自身に願えばよいことなのだということに気付きます。
子供の努力に期待するのではなく、自分自身が努力し幸せだと思える人生にすれば、子供達の人生の可能性を広げることなんだと思うわけです。
最近のDNAなどに関する学問の発展に接するたびにその思いを強くいたします。

参考図書:「DNAでたどる日本人10万年の旅」崎谷 満著。昭和堂

男性の性染色体であるY染色体のDNA多型分析を中心に大変興味深い内容です。
現生人類がアフリカから第一次、二次、三次と世界に向かって出発しますが、日本列島の今生きている人々の遺伝子の中にその全ての遺伝子が残っているということが分かったと伝えています。
これは世界的に希な例ということです。

10月11日 生きたお金の使い方、

好きな食物と身体に良い食物は、イコールではない。
このことを知らない人はほとんどいないと思います。
適量のお酒は百薬の長といい、お酒を沢山飲むことは良くないということもよく承知です。
しかし、お酒の害で病になる人が沢山おられます。
分かっていても思いのままにならないのですね。
このようなことが明確でないものは、もっと難しいことになります。

身体によい治療と心地よさは等しくはないのです。
しかし、マッサージ椅子などを見ていると、心地よさを求めて強刺激の方向に動いています。
それらの間違いを知らないままに一生懸命に努力するのは気の毒です。
自分の関わることについて勉強しなければですね。
気付かぬままの不善です。

 

10月4日 専門学校で3年間学ぶとは

専門学校で3年間学ぶということは、職業教育です。3年間学べることがゴールではないのです。
3年間の内容が問題なのです。
職業人として自立の見通しのできる3年間でなければ、本当は意味がないのです。
免許が取れたけれども専門学校で学んだ専門の仕事をする自信がない。
結局、関係のない仕事を続けている人達が沢山いるのが現実のようです。
それでは学校で使ったお金と時間はどうなったのでしょう。
専門学校で3年間学ぶことは、その道で何とか自立してゆくことを目指しているはずです。
それには卒業できれば免許が取れればではないのです。
3年間可能な限り勉強して将来への設備投資を十分にしなければならないのです。
それを可能にする準備が必要です。
アルバイトしながら3年間過ごすことができればでは、問題の解決になりません。

昨日書きました。
親御さんと契約することで親御さんが老後の備えとしているところをあなたの将来を投資の対象にしていただくことです。
そしてそれにあなたが報いることです。 

9月28日 草もとらない、消毒しない

我が庭のことです。
歩くところ以外はなるべく草を取らない。
もちろん消毒もしないです。
綺麗に整えられた庭は、もちろん綺麗です。しかし、生活の場は、整理された綺麗さとは違うと私は考えています。
今、秋の虫の大合唱です。
地面に草が生え、木があるところが虫は一番元気です。鳴き声が力強いです。

新潟県の田舎で育った私には、自然の声が聞こえる、自然の現象が四季に移り変わるところに寛ぎを感じます。

サイト開設以来、毎日綴ってきました「今日の一言」ですが
本日より、「土曜の一言」とさせていただきます。
これからも今まで同様、ご愛読のほどお願いいたします。

9月27日 生きたお金の使い方

老後の蓄えについて、多くの人々が関心を持っています。年金が便りになるのかと気にしています。アメリカ発の金融危機が不安を大きくしています。

私は5年前に40年間公務員として勤務した大学を退職しました。退職金をもらいました。

丁度、息子や甥などが30歳を過ぎて自立しようとしていました。

私は息子達に投資しました。息子達が自立してゆくことは、親としても大きな願いです。
危ういと考えても、息子達が上手くいかなかったら親として黙っていることはできません。
私は銀行に預金したりせずに迷わずに息子達に投資しました。そして息子達が頑張って少しずつ社会で大きくなっています。
私が支援したという思いで心が温まります。
私が投資したお金が、わずかではあっても、姿が見える気がするのです。

9月26日 小鳥たちのための高い樹

「余裕の30坪」と私はいいます。
今、建て売り住宅は、50坪前後の土地に建てます。
東京などの大都会はもっと小さいですが、50坪だと家を建て、カーポートを2台分つくると、ほとんど木を植える余裕はなくなります。
そこでプラス30坪があると木や花などを植えることができ生活が豊かになります。
つくばの我が家は、まさにそのように造っているのですが、庭の真ん中に高いケヤキの木を一本植えました。
これは小鳥のためなのです。

今、この原稿を書きながらケヤキの木の太さを測ってきました。1b3aでした。

小鳥が安心して来られる木を一本造る。家内と半年論議をしてようやく植えました。
家は人間だけのものではないのです。
町づくりは、人だけが住めればよいのではないのですね。

各戸に一本の高い木があると、高い木のラインができます。
家と共に高い木の面が生まれます。

9月25日 教師としての属性

私は教師としての適性があるでしょうか。という問いかけをされます。
教えることに喜びを感じることができる。
単に知識を伝えるのではなく、理解させたいという意志が働きます。

良い教師は良い学生を育てる。
良い学生は良い教師を育てる。
熱心な学生が熱心な教師を育てるのです。

教師は学生の感性に働きかけて学生の学習意欲を高め、やろうという気にさせます。
実は学生が教師にやろうという気持ちを燃え立たせるのです。
人間は共感、共鳴して生命のリズムを高めるようです。

9月24日 生命の時間、文明・文化の時間

コンピュータ技術の発展は、社会全体の動きを猛烈に速くしました。
携帯電話などは、優秀な秘書何人分もの働きをするともいいます。
社会の仕組みがどんどん変わります。
私達の生活は、自分の都合が中心に動いています。
多くの事柄が自分の都合を中心にできるようになってきています。
文明・文化に関することは、スピードアップです。
しかし、スピードアップしないものがあります。
生命に関する「生物リズム」は、スピードアップしません。
心臓の動きが速くなったら病気になります。
身体の調子を整えることは、生物リズムが基本にあります。
鍼灸治療などは、社会のスピード化に合わせてスピード化できません。
生命の時間はスピード化できないのです。
そのことを理解することが良い健康状態を確保する大切なことです。

9月23日 郷土意識

郷土意識、母校意識、このような意識の高い人を私は信頼します。郷里、母校、両親などを愛する気持ちは、理屈ではないのです。
青空を好む遺伝子があるということですが、理屈ではないことは、遺伝子によるのかもしれません。
それは自然なことなのです。素直にそんな気持ちを受け入れることではないでしょうか。
それで世の中はもう少しゆったりしたものになるのではないかと考えています。

9月22日 ものを長く使う人

ものを長く使う習慣、私にはそんなところがあります。
モンブランのボールペン、何十年と使っています。当然、無くすことがあります。その時には同じものを買うのです。
モデルチェンジして買えないこともあります。できるだけ近いものを買います。何らかの理由がなければ何事も変えない。
しかし、私の人生は色々な制度等を変える人生でした。
決して保守ではないのです。しかし、ものにこだわりを持ちます。
若い人達に伴侶を見つけるときに、何か身に付けるもので長く使っているものがありますかをたずねなさいと助言します。
そんな人の方が離婚したりする可能性が低いのではないかと私は考えているのです。

9月21日 ブルーのワイシャツ

アメリカ合衆国、第35代ジョン・F・ケネディ大統領は、1960年に43歳の若さで颯爽と登場されました。
清新なイメージのリベラル派とされ、アメリカ国民の期待の大きい若き大統領でした。
そのケネディさんが、テレビに登場されたときに、カラーテレビの初期の頃でしたので、ブルーのワイシャツを着て颯爽と登場されたのが、私にはとても好印象でした。
以来、私もブルーのワイシャツを着ることにして40数年になります。
いいなと思ったことは実践するという気質があったのかと思います。
何しろ父の躾で、身にまとうものは、白、黒、紺以外なかった私にとってブルーのワイシャツを着るというのは、清水の舞台のようなものでした。
しかし、良いと思うことは実践するということを、生涯を通じて行ってきたように思います。 

9月20日 頭髪のカット

私は40年理髪店に行っていません。忙しさで行く時間がなかったのです。
ちょうど40数年前頃、男性の頭髪が長髪気味になりました。ハサミのカットで済むようになったのです。
私は自分でカットします。
手の触覚で髪のおよその長さを触知しカットします。触覚で行いますから、鏡は不要なのです。
多くは入浴中に行います。

9月19日 入れ歯安定剤の意外な活用

私は、40歳前に外国に行く機会があり、虫歯の治療をしました。
恥ずかしながら、沢山虫歯があって、右の下歯は、3本繋いで被せてあります。
それが、筑波技術短期大学を退職時に外れてしまいました。歯医者さんに行ってもなかなか様子が良くありませんでした。

そこで考えたのが、入れ歯安定剤でした。入れ歯安定剤を接着剤として用いて固定しています。数日で取り替えますが、以来、5年半そうして用いています。

9月18日 歯磨きの習慣

歯磨きの習慣、フッ素の活用などでしょうか。虫歯は随分良く管理されるようになったように思います。
以前、私は歯磨き剤を数種類並べてその時の気分で使い分けていました。
ひょんなことから、ゆっくり入浴しようと考え、入浴中に歯磨きもするようになりました。
歯ブラシだけで、歯磨き剤を使わない歯磨きをやってみると、歯磨きをしているときに口の汚れ具合が分かることが分かりました。
以来、ほとんど歯磨き剤を使わない歯磨きになりました。この方がよいように思っています。

9月17日 急性腰痛時の椅子座位、立位の苦労

急性腰痛時は、椅子に座ったり立ったりすることが大変です。
体重を付加したまま骨盤の傾斜角度を変えなければならないからです。
体重を免荷して行うと楽に行えます。それには椅子坐位の姿勢を変えないままに床によつばいになり、身体を横たえ、仰向けになります。
立位の骨盤傾斜位になれます。これも経験です。
家にいるときには比較的床に臥位になり易いので応用できます。

9月16日 急性腰痛時のお手洗い

急性腰痛時のお手洗いは大変でした。今は、ウオッシュレットが普及して随分楽になりました。
それ以前は、急性腰痛時は洋式トイレが楽なように思われます。
しかし、実際には和式トイレの方が楽にできます。洋式は、一度座るという動作ですみます。そして、和式程深く腰を下ろさなくてすみます。
しかし、排便時の後始末のために中腰の姿勢を余儀なくされます。これが大変に問題です。
後始末の中腰が、和式で一度、深く腰を下ろすよりも大変なのです。
経験してみて分かることです。

9月15日 疲労性腰痛の治り方(ビールは鎮痛剤?)

ぎっくり腰も発症3日目ぐらいになりますと夕方ビールを飲むと痛みは俄然よくなります。もう治ったかと思わせます。しかし、翌朝目覚めてみると昨日と同じような状態になっています。こんなことが34日続いて本格的に改善してゆきます。

ビールの効果で筋の過緊張が緩み血液循環が改善し痛みが楽になるのだと思います。しかし寝ている間にまた元に戻ってしまいます。消耗性の疾患は、横になっての安静が求められますが、腰痛は腰部の安静が求められるのであり、全身の臥位による安静が求められるわけではないのです。むしろ起きて通常の生活をする方が治癒力を高めます。腰痛では腰部の痛みを起こす、たとえば挨拶のようなことをしないで腰部の安静を保つことです。

入浴もビールと同じような効果があります。

9月14日 疲労性腰痛の治り方(ビールは鎮痛剤?)その1

ぎっくり腰に私も何回かかかりました。風邪を引くなどちょっとした病気は天の恵みと考えるのです。診断の確かめだけは速やかにしますが、治療は極力しません。可能な限り観察します。生活の工夫で改善できる仕組みを考えます。自分でちょっとした鍼治療をすることはありますが、今まで鍼治療を受けたことはありません。受けなければならないような状況に陥ったことがないということです。鍼治療を受ければどのように改善できるかということはおよそ分かりますから、それを頭において、色々なことを試してみるということです。生活の工夫で改善できることを私は最善のこととしています。 

9月13日 ビールは降圧剤?

私は、自分で色々なことを試してみます。ビールを飲むと血圧が下がります。最高血圧110mmHg・最低血圧60mmHg前後に血圧が高いときでも低下します。末梢血管の緊張が緩むことで低下するものと思います。交感神経緊張による機能的高血圧状態と私はとらえていまして、それほど問題はないと考えているのです。本来薬物療法で下げなければならない状態ではないと判断しています。したがって、頻尿が仕事に支障をきたすので薬物を止めたわけです。

9月12日 降圧剤の苦労

1年半ほど前から、医師に勧められて降圧剤を飲むことになりました。最高血圧が160mmHg、最低血圧95mmHgほどでした。私は、かなり高い緊張感で仕事をする習慣になっているので仕事中は血圧が高くなりやすいのです。従来は、運動をしたりしてコントロールしてきました。しかし今回は医師の勧めを受けてみるかと思いました。

そして薬を飲み始めたのですが、副作用としてと私は感じた消化器症状が出たりして、なかなか上手くいきません。降圧利尿剤は利尿剤ですから頻尿になるのは分かりますが、利尿剤でないものも利尿作用が高まり、入学式、卒業式などの時に大変困るのです。元々私は子供の頃から頻尿気味でした。普段全く薬を飲みませんので、薬に対する反応がよいのかもしれません。ついに降圧剤をあきらめました。生活習慣の見直しにより対応することにしました。朝の散歩、気分転換、ビールを制限する等で、最高血圧120mmHg前後、最低血圧80mmHg以下にコントロールできました。

9月11日 観察する力 その8

知識、経験で理解できないけれども、「変だと思える力」、これはやはり高い緊張感の中でのトレーニングで研かれる部類に入るのでしょう。この「変だと気付いたこと」を理解し理論立て、対策を練り治療実践することが臨床実践研究です。

高い緊張感ある生活をさりげなくできることです。本気で集中し努力することを数多く積み重ねることで可能になるものと思います。

9月10日 観察する力 その7

次にもう一つの、生きる知恵に裏打ちされた感覚の用い方です。

野生動物の観察記などで、すごい知恵を働かせる動物のことが書かれています。私達、人間の場合は大部分は知識ですね。診察などは知識がほとんどを支配します。したがって勉強して、単に細切れの知識ではなく、有機的関連性をもった役立つ知識を多く学ぶことで力を高めることができます。しかし、知識で説明できないけれども、変だと思う気付きが大切です。なんだか分からないけれども知識、経験と照らして変だと思える力。知識と経験から筋道を立てて観察できる力と共に、筋道に載らないけど「変だ」と思う気付く力が重要です。この力は周囲に広く気を配る高い緊張感が機能するところだと思います。

9月9日 観察する力 その6

自らの力で「気付く力」を高めるには、面白いということを見つけることです。そして興味を持つことです。我が家のエコで、雨水のことを書きました。私は小学生の理科実験のように面白いと思いました。そのことが雨の降り方と木々の元気さとを自然に比較してみるようになりました。いつでもです。78月に雨が少ないと綺麗に紅葉しにくいなどのことに気づきました。面白くなるのです。自然に注目度が高まります。気付く感度が高まります。

 

感度が高まって困っていることもあります。駅などの階段での甲高いサンダルの音です。私には耐え難いのです。しかし世の中は受け入れています。どうしてあんな必要もない音を許すのでしょう。私は自己防衛として如何に聞こえないように、気にしないようにしようかという努力をしていますが、ばかばかしいです。

9月8日 観察する力 その5

孫との休日で紹介しております2.5歳の孫のことです。2.5歳は散歩に行ってもすぐに抱っこというんです。12kgほどありますから、そんなに抱けないんです。そこで、自転車の前に乗せて1時間ぐらいの散歩をします。この孫が色々なものに気付くんです。本当は歩くのが一番いいのですが、自転車は、見えるし、聞こえるし、肌で感じられるのです。

 

孫はまだ、言葉が十分でないので、表現できずに、「オッ 」という気付きを表現します。私はそれが何に注目しているのかを察知し、何かの解説をします。小鳥の声であったり、花であったり、空の雲であったり、飛行機であったりします。その気付きに共鳴してやります。共鳴してやることが意識化するに大切なことだと思います。そのような積み上げが、観察の高い緊張感を育てるのではないかと考えています。教師は学生の気付きに共鳴することが、知識ではなく機能を育てると思います。 

9月7日 観察する力 その4

私は、鍼灸の臨床実習指導を78ベットを同時に用いて長年やってきました。ベット一つ一つがカーテンなどで仕切られていますから目では見えません。私は順にベットを回っていますからどこかのベットにいるわけですが、どこにいても他のベットで学生が患者とお話している内容がおよそ聞こえるのです。離れたところから、「何々さんそれは・・・・」という指示をします。今診ている患者さんに集中しているのです。しかし周囲にも気を配っているのです。野生動物の世界を考えたら当然のことと理解できます。 

9月6日 観察する力 その3

教員になるには、教育実習で、研究授業ということが行われます。先生方の前で授業をするわけですが、そのために、1時間の授業についての授業計画書(指導案)をつくります。

指導案は、1時間をドラマのように内容はもちろん、教師、学生の台詞も全て想定しつくります。そして計画通りに授業を行うのです。十分に計画案を練り、指導教官の指導を受け、つくりあげます。研究授業というように、まさに授業の課題について教育研究するわけです。そしてそれを計画通りに最大の注意を払って実践します。ここに費やす時間とエネルギーはすごいものです。前の日には当然1人でリハーサルします。

これを一度経験すると、次にはそれほど努力しなくてもそれに近いことができるようになります。脳と身体が学ぶのです。本を読んで分かったというのとは違うレベルでの学習が成立します。

9月5日 観察する力 その2

トレーニングは、見よう、聴こう、感じようというあらゆる感覚を高い緊張感で生活することです。というと随分大変なことのように聞こえます。疲れちゃうと思われます。

疲れるのです。へとへとになります。そこがトレーニングなのです。自転車の練習がそうです。ものすごい緊張感で、全身の筋肉を使ってくたくたになります。しかし、覚えてしまえば全く問題なくできるようになります。後は自転車に乗る時間の長さで筋肉疲労だけです。高い緊張感は、トレーニングによって高い緊張感を平然と維持することができるようになります。

9月4日 観察する力 その1

観察する力、これは野生動物の世界においては強力な格闘力以上に重要な意味をもつ力です。それは命を維持することに直結する力です。それは動物的な感覚の鋭さと生きる知恵に裏打ちされた感覚の用い方とからなるものでしょう。

前者の動物的な感覚の鋭さは、トレーニングによります。

どのようにトレーニングしたらよいかです。

観察する力は、観察して意識できるものにできるかできないかが重要なことです。

見れども見えず、聴けども聞けず、といいます。
目に見えていても、耳に聞こえていても意識と結びつかないと見えない聞こえないのです。

9月3日 再び、「70歳になって」その7

年を重ねることで身体のあちこちの機能が低下します。
これを最小限にとどめる最も大切なことは、一日の生活リズムを守ることにあると思います。
ヒトは自然の創造物なのです。
午後10時には就寝し日の出前には起床する。
太陽と共にある生活時間が心身の機能を整えてくれます。
年を重ねると身体の調節機能が無理をできなくなるので、自然のリズムから外れない生活を守ることで、心身の状態を良好に保持します。
健康寿命を延ばし、少しでも社会に貢献し、周囲のお世話にならなければならない期間を如何に短くするか。
本人の自覚に最も大きな責任があります。

9月2日 再び、「70歳になって」その6

ステッキを使う。
50歳代になると変形性膝関節症を発症することが多くなります。
膝の関節軟骨が損傷するのです。
膝への負担を軽減することです。それによって生活機能を高められます。
でも実際には、「杖を使う」やはり老人のイメージです。
多くの人はいやがります。
「素敵にステッキを使う」です。
傷んだ膝に負担を掛けずに運動機能を鍛えるのは、膝に体重を掛けずに膝を動かすことです。
自転車、椅子坐位での膝の屈伸、プールでの歩行、水泳、など工夫のできる場面が沢山あります。

9月1日 再び、「70歳になって」その5

片足立ちして作業をしなければならないのが、ズボンの着脱です。
とてもできないと思っている人はしませんから事故にはなりません。
できると思っている人がしくじって転倒します。
60歳を過ぎたらズボンの着脱時には丸イスを使う。衣服の着脱の場には丸イスを置く。
そんなことをしたら身体を鍛える機会が少なくなり一層機能の低下を招くのではないかと思われるかもしれません。
身体を鍛えることは危険のないところで十分できます。

8月31日 再び、「70歳になって」その4

バランス機能の衰えを自らどう支援するか。
先に述べた踏み台の最上段を脚の支えにする。これも自らの工夫による支援です。
日常生活の中で、バランス機能で事故につながりやすいのが階段です。
手摺りは使わない。でもいつでも手摺りに、あるいは壁に手を触れることのできる位置で階段を使う。
事故を防ぎます。

8月30日 再び、「70歳になって」その3

運動機能で一番先に衰えるのは、バランス機能です。
踏み台を使っての作業が不安定になります。支援が必要になります。
踏み台作業をより安全に行う工夫をすることができます。
踏み台の最上段は使わない。
踏み台の最上段より一段下までを使うことで、最上段を脚の支えにできます。
衰えたバランス機能を自らの力で高められるのです。
そのようなことは種々あります。

8月29日 再び、「70歳になって」その2

それは、年を重ねることで低下してくる機能を、自ら、自らの心身を支援できる場があるということです。
具体的に述べますと、たとえば、50歳前後から老眼が始まります。
物が見にくくなります。
老眼鏡や虫眼鏡で視力の衰えを補っています。
本を読むときは老眼鏡です。
しかし、ちょっと何かを見たい、電車に乗っていて切符の記載事項を見たいというときには、ちょっと見れば用が済むのです。
老眼鏡をかける程のことはないのです。
便利なのがルーペです。
私は、頸に鎖でかけるルーペを使っています。
頸に掛けることで、確実にいつも決まった場所に、ルーペがあります。
しかも頸に掛けていることは、いつも自分の身体の一部になっています。
どこに置いたか忘れることをなくしてくれます。
自らの工夫で衰えた機能を自ら補うことが可能なところがあることです。
衰える機能は必ずしも他の人に支援を受けなくても、自ら支援できる工夫が可能な領域があります。
このことを書きたいのです。

8月28日 再び、「70歳になって」その1

70歳間近な今、前回、老人という言葉を使わない、ということを書きました。
今回は、年を重ねて何かを支援していただかないと生活に支障をきたす、ということを書きたいのです。
特に支援を受けることについて書きたいのです。
子供は生まれて一人前になるに、社会的には20年かかります。
年を重ねて生活するにはやはり子供と同じような支援が必要なのだと思います。
しかし、子供と違うところがあります。
それは何でしょう。

8月27日 我が家のエコ活動 その8

昨年頃から短時間に猛烈な雨が降ることが多くなりました。
その時に何が起きるかといいますと、ペットボトルの部分が急激な雨水に耐えられなくパンクします。
2007年からこのようなことが再々起きるようになりました。
集中豪雨です。
近年の新しい現象です。
雨を量るということが実に沢山のことを教えてくれました。
我が家の庭は、小学生の実験室のようです。

8月26日 我が家のエコ活動 その7

我が家の庭も西の方は狭く、雨水を特別に給水する程の樹もありません。
東側の庭で使うのが最も有効のようです。
そこで東側の庭にホースで運んでいます。

雨水が屋根から落ちてくるパイプは60mmの太さです。
私は30mmのホースを使って運んでいますが、この60mmから30mmにつなぐのがなかなかの問題です。
このつなぎにぴたりフィットするものを見つけました。
500ミリリットルのペットボトルです。
ペットボトルの口が30mmのホースにぴたり合います。
ボトルの底を切って、屋根からのパイプに締める道具で取り付けます。
この仕組みが2001年から今日まで役立っています。

8月25日 我が家のエコ活動 その6

小鳥のために少し高い木を一本植える。
我が家の庭の真ん中には、一本のケヤキの木があります。これは小鳥のためです。
背の高い落葉樹は、秋の落ち葉が近所のご迷惑になるというので避けます。
落ち葉がご迷惑と言うことが変だと思います。
紅葉の落ち葉も生活の中で楽しめないのです。
家内と半年かけて討論し、我が家の庭には、シンボルとしてケヤキの木が一本あります。
2階の屋根より高くなっています。

8月24日 我が家のエコ活動 その5

雨水の活用法ですが、木々に与えるのが一番手近です。
木々に与えるには庭に木々が必要です。
今の建て売り住宅は多くが、50坪ほどの土地に建てられています。
東京の都心は当然もっと狭いわけです。
50坪もカーポートを2つつくるとほとんど木を植えるところが残りません。
人が寝起きする場があればよいという考え方です。
プラス30坪、これを私は余裕の30坪といっています。
30坪ほどの庭があると木々や草花など多くの楽しみが生まれます。
それが人の住む家だと私は考えています。
それが町づくりの基本ではないかと考えています。

8月23日 我が家のエコ活動 その4

屋根から落ちてくる雨水は、最初は泥だらけです。
土埃が屋根に溜まりそれがまず流されてきます。
大相撲の蔵前国技館は、屋根の雨水を活用しています。
こんな泥水をどうしているのだろうと思い、インターネットで調べてみました。
やはり泥だらけの最初の雨水は捨て、綺麗になったところのものを貯水していました。

8月22日 我が家のエコ活動 その3

最初は屋根の雨水を直接50リットル程のバケツに溜めました。
そうするとバケツに溜まる雨水が泡を立てるのです。
その泡がなかなか消えません。
有機物を含んでいることが予測できます。
インターネットで調べてみると、日本では全国的に酸性雨が降っており、全国の年平均値は、pH4.84.9とされています。
朝顔の花がpH4.5よりも強い酸性で白い斑点ができます。
この現象を手がかりに全国調査を行うと、朝顔の花で被害があったという報告が半数近くに及んでいます。
しかし、測り方ですね、降り始めて1,2mmのところで酸性度を測れば当然強くなります。
10mm20mmも降ってから測れば、酸性度が薄まり弱くなります。

8月21日 我が家のエコ活動 その2

先ずは実践とばかり、雨樋を切ったわけですが、この雨水をどう活用できるようにできるかが問題でした。
専門家に頼みお金をかければ何ということもなくできるのでしょうが、それでは面白くありません。
色々アイディアを試みながら雨水を庭で活用できるようにしましたが落ち着くまでに数ヶ月かかりました。
この過程でも色々学ばせてもらいました。


私が子供の頃は(昭和20年代)夕立はシャワーのように思っていました。
裸になって身体を洗ったものです。ところが今は、雨は汚いのです。
特にポツポツ降る雨は、このぐらいの雨は大丈夫と言って傘なしで歩いたものです。
この程度は雨水でぬれないという意味での大丈夫でした。
しかし今は、降り始めてから1mm程度までの雨が一番汚れているのです。
空気中の浮遊物を沢山含んでいます。

8月20日 我が家のエコ活動 その1

雨量を量り始めて間もない517日の朝でした。
庭に出て雨量を見ると55mmも降っていました。
我が家の屋根の広さはおよそ100uあります。
55mmということは、ドラム缶にして5.5本分もの雨が屋根に降ったことになります。そしてその雨は雨樋でそのまま下水に入り海に流されました。
雨は大地に降って草木を育てることで太陽エネルギーを地上にエネルギー転換しています。
雨にその役割を果たさせないまま海に返してしまっているわけです。
そのことをほとんど気にしたことがありませんでした。
気付いてみると、まさに「気付かぬままの不善」をなしているわけです。
建築の方には雨水を雨樋で下水に導くことは極常識的なことになのだと思います。
私もその時まで特に考えたことがありませんでした。
しかし、分かってみるとこれははなはだ遺憾であると思いました。
そして早速、雨樋を地上70cm程のところで切ってしまいました。

8月19日 雨を量る その8

三つ目の降った雨をそのまま観察してみた結果、雨を容器に溜めるとほとんど減らないということでした。毛細管現象で水を吸い上げるような水が蒸発しやすい条件がないとほとんど蒸発しないことが分かりました。ダムの水は蓋をしなくてもそうは減らないのだということを納得したわけです。至極当たり前のことが実際に当面してみてなるほどと納得するわけです。

8月18日 雨を量る その7

二つ目の木の下で量ったことから、3,4mmほどの雨は、我が家の庭の程度の木々でも保水し、地面には雨が届きにくいことでした。つまり数oの雨は、木々の根に水を与えてはくれないということのようです。山の木々の役割をあらためて納得しました。

8月17日 雨を量る その6

一つ目の通常の降雨量の測定からは、水戸の測候所の永年の記録と比べてみて、年間の降雨量は、1300mmというところはあまり変わらない。しかし、月別の降雨量が大きく変化することが分かりました。
このことが梅に実を付けなかったり、秋の紅葉が見事であったり、ということなどの現象を演出しています。したがって木々にも給水の補正が必要になっていることが分かりました。以来、我が家の庭の木々は、必要な水の供給を受け元気です。

8月16日 雨を量る その5

雨の降り方を3通りの方法で量りました。一つは、できるだけ雨を上手に受け止められる空の下です。二つ目は、木の下の測定をしました。これは木々がどのように保水するかを知ろうとしました。三つ目は、少し大きなバケツで降った雨がどのようになるのかを観察しようと思いました。

8月15日 雨を量る その4

降雨量のおよそを量るのは簡単なことです。円筒形のコップがあればそれで十分です。定規で雨の積もった深さを測るだけです。1日、2日出張しても積もった雨はまっていてくれますから、帰宅して量ればよいわけです。近年はかみさんも協力してくれるようになり、お陰で今日まで続いています。この雨を量ることから、沢山のことを学びました。

8月14日 雨を量る その3

樹を見ていても、その状態を知る能力を持っていないことが残念でした。樹の状態を知ることができない。その能力を身に付けるには時間が必要です。今の私の力で樹の状態を見て判断する力はないけれども、雨の降っている状態を知ることはできるぞと考えて雨の測定を始めました。以来、9年目になりますが、我が家の庭に降った雨の記録をパソコンに記録しています。

8月13日 雨を量る その2

4月になって、NHKの気象の時間に今年の23月は大変雨が少なかったという放送をしていました。私は、毎朝、梅の花を眺めていましたが、何となく雨が降らないなという思いでいましたが、明確に雨が木々に不足しているという認識にはなっていませんでした。
今年の春の雨不足が梅の実を付けさせなかったのかということに思い至り、水が不足なら、水ぐらいあげられたぞという思いで、毎朝花を見ながら水不足に気づけないことを残念に思いました。樹については素人ですが、人の健康管理をしようという私が、樹の水不足の声に気付いてあげられなかったことが残念でした。

8月12日 雨を量る その1

私の家の庭には紅梅と白梅が一本ずつあります。白梅は毎年、通常の年には21日に開花します。2001年の春も21に開花しました。私は毎朝、梅の花を眺めては大学に出勤していました。梅は、葉が出るよりも咲きに実を付けるのですが、この年はほとんど実を付けませんでした。友人にたずねてもやはり実を付けていませんでした。

8月11日 70歳になって

私は1938814日生まれです。満70歳になりました。そして思うことです。

老人という言葉への抵抗感があります。老人のいう言葉には、人生の仕事は終了したというようなイメージがあります。本人は終了したという思いではいませんから違和感が生まれます。

私は60歳前に長男のところに子供が生まれることになりました。長男に孫が生まれることはとても嬉しいけれども、おじいちゃんとはいわないでくれといいました。気分としておじいちゃんにはなれなかったのです。おじいちゃんというイメージが仕事が終わった人のような感じがあり受け入れる状況ではなかったのです。

老人になっての訴えということについて書くにも、年を経て増加する愁訴など極力、老人という表現を避けようとします。自分自身が抵抗感をもっているのです。

老人ですよということを押しつけてはいけないのではないでしょうか。 

8月10日 生活に必要な情報を得る

私の新聞の見方をお話しします。新聞の読み方ではなく見方なのです。

1 記事を読む。

そして私に必要な記事のタイトルをパソコンに記録し、記事を切り取りファイルします。家族が読む前に切り取ることはできませんから、この作業は二段構えになります。

2 テレビ番組を見る。

自分で見たいと思う番組は予約録画します。このことで自分の生活時間の中で必要な番組を見ることができるようになります。テレビを見ることができる時間にテレビを付けて見るのとは大きな違いです。自分の生活時間に合わせて放送してもらうようにできるのです。お金と時間をかけた貴重な番組があります。空気中に電波を飛ばして情報提供しています。これを上手にキャッチするかどうかです。ビデオデッキは安くなっています。自分の生活の組み立てをどう考えるかです。

3 広告を見る。

新聞には様々な広告があります。私は、本の広告を見ます。一般向けの本が新しく出版される時はほとんど新聞広告されてきます。特に新書が充実しています。若手の現役の研究者が1ヶ月前のデータまで持ち込み書かれてきます。一般人向けに書かれますから、当然理解しやすさが身上です。鍼灸の周辺専門領域の知識を獲得する重要な場です。そして広告を見て読みたいと思ったら、できるだけ早く書店に行き買うことです。鞄に入れどこででも読めるのが新書の特徴です。

以上のように新聞を見ることで、電波情報と文字情報をいち早く自分の物にできます。情報を早く知ることは人に先んじることです。発展的な展開を可能にします。

8月9日 間合いを図る

洋式トイレを使うときにこんな経験はありませんか。

便座がたまたま上がっていたことに気付かずに用をたそうとする。腰を下げていって便座が上がっていることに気付く、気付かずにおしりがはまる。どうでしょう。

便座にどんと腰掛ける人は気付けないですね。気付ける人は、便座にそっと腰掛ける人です。便座にそっとかける、だから便座がないことに気が付けるのです。腰掛ける動作で間合いを図っているのです。

人に触れて仕事をする鍼灸師には、間合いを図ることがとても大切です。自然に患者さんに接する技術は、単に距離だけではなく、触れ方の手順、時間の間合い、会話の間合いなど、間合いが大切な役割をしています。

 

8月8日 一本のお箸

一本のお箸がありました。
お箸であることがわからない人には、それがどんなふうに役に立つものかは、全く解りません。
お箸であることがわかる人には、一本では役に立たないということになります。
しかし、一本で役に立たないお箸でも、もう一本揃えば、立派に一膳のお箸として役に立ちます。
 一本で役に立たないと決めつければ、全く役に立たず捨てるしかありません。
そこでです。
どうすれば役に立つ存在になり得るかと考えたとしたら、
お箸はもう一本あれば立派なお箸です。
もう一本のお箸とは何でしょう。
お箸は二本で一膳ですが、二本がそれぞれ別の機能をして協力するからものをつまめるわけです。
相手になって互いに助け合える存在です。
お箸であれば、同じ動きをするものが何本揃っても一膳のお箸にはなりません。 
二本で一対になれるものが必要なのです。
これは役に立たないという判断は、それがなんであるかをわかる人には誰にでも出来ることです。
全てのものは貴重な存在です。どうしたら役に立つ存在になり得るかを、考えることこそ、考えるということであり、努力することであり、人々の力を無駄にせず、歴史を踏まえるということでしょう。
一本のお箸の相手を探すことです。
ものを置く支えであれば、3本になれば立派に支えられます。三ヶ所から支えるということが意味を持つわけです。どのような支えがあれば、三ヶ所になるのかを探すことです、
一本のお箸であることを知ったら、もう一本のお箸が何処にあるのかを探すことこそ科学的にものごとを推進する道でしょう。
それには、今ある、一本のお箸が、どのようなお箸の一本であるかを知ることがまず第一歩です。
それによってもう一本を、何処に求めれば良いかが明らかになります。
存在、全体の仕組みを頭に描き、役に立たない存在であるものの、存在している位置を明らかにすることです。

8月7日 朝起き

ナチュラルリズムの最も大切な基本は1日のリズムです。

1日のリズムを上手につくる第1は、朝起きる時間を決めることです。
お休みだからといってお昼まで寝ているというのは身体にとっては好ましくありません。
起きる時間は、自分の意志によって決められます。
しかし寝る時間は必ずしも自分の意志では決められないときがあります。
種々の活動の条件を考え、起きる時間を決めます。
そうすると自ずから寝る時間が決まってきます。
起きてから15,16時間後に眠くなります。

睡眠は、健康な身体にとって大切なものです。
生活の事情によって睡眠時間を削っている人が大勢おります。
健康を害そう害そうとしているようなものです。
起きる時間と睡眠時間は、優先的に確保しなければなりません。

8月6日 自然エネルギーと健康生活術 その10 ナチュラルリズム ボディーケアの六つの基本

1 自然治癒力を高める  外関刺激

2 身体の反応の特性:方向性を活用する 姿勢:交感神経機能

3 身体の持つリズムを活用する 呼吸:副交感神経機能

4 ツボを上手に見つける
  ツボは、およその位置が決められている。最後の決め手は触れた感じである。
  ツボが正しくとることができないという不安を捨てる。
  ツボを上手に見つけるには、

  @ 手の指先を目にする。

  A 身体の触れて見るところを目にする。

5 ツボの上手な刺激の仕方

  @ 皮膚への刺激は、軽くなでる。軽く叩く。力を入れてはいけない。

  A 筋肉への刺激は、しっかり押す、しっかり揉む。
   しっかりとは、ちょっと痛みを感じる程度である。苦痛を感じるほどの刺激をしてはならない。

  Bお腹や顔は優しくが原則である。

4 指の動かし方は、原則は、その部に応じて動かし易くである。心地の良さを指標とする。

5 筋肉などの固さを和らげるには息を吐くときに押すのがよい。

6 ボディケアを行う時間

  @ 特定の時間にこだわらない。

8月5日 自然エネルギーと健康生活術 その9 ナチュラルリズム ボディーケアの4ステップ方法

1 外関刺激

2 訴えから離れたところからの刺激

3 訴えの部への刺激

4 外関刺激

8月4日 自然エネルギーと健康生活術 その8 ナチュラルリズム ボディーケアの基本的事項

1 自然治癒力を高める。

2 生体反応の方向性を活用する。姿勢:交感神経機能の活用

3 生体のリズムを活用する。呼吸:副交感神経機能の活用

4 ツボの上手な探し方

5 ツボの上手な刺激の仕方

6 ボディーケアを行う時間

8月3日 自然エネルギーと健康生活術 その7 ナチュラルリズム ボディーケアの生活術

1 1日のリズムをつかむ

早起き:一日のリズムは、朝起きる時間を決めるところにある。休息の代表である夜の睡眠は健康な生活に欠くことのできないものである。人間社会における諸々のことよりも優先されて大切にされる価値あるものである。

日本人の平均睡眠時間は、6.5時間である。

東京の8月の日の出時間は5時前である。日の出時刻頃におきるのが望ましい。平均睡眠時間を6.5時間として、2230分に就寝する。2230分などと書くと現代人は夜型にシフトした生活時間になっているので、驚く人も多いと思うが、朝5時に起きれば朝の貴重な時間を確保できる。どこで寝るかの問題であり、日の出少し後というところは、1日のリズム形成には有利である。 

8月2日 自然エネルギーと健康生活術 その6 ナチュラルリズム ボディーケア

自然のリズムを基調とした生活を取り戻し、自然創造物としての人体の仕組みを活用する心身のケアを行う。

8月1日 自然エネルギーと健康生活術 その5 動植物に見られる自然のリズムの乱れ

1 街路樹、公園など人口植樹による生育条件の良くない木々は降水量リズムの乱れに泣いている。

2 日本人の健康障害

  平成13年の国民生活基礎調査によると
  自覚症状のあるもの(有訴者)推計:4,055万人、国民の3人に1人。

 腰痛  1,210万人
 肩こり  1,170万人 
 手足の関節が痛む    742万人
 咳や痰が出る    706万人
 体がだるい    618万人
 いらいらしやすい    381万人
 眠れない    345万人

7月31日 自然エネルギーと健康生活術 その4 人工のエネルギーによる自然のリズムの乱れ

1 四季の気象リズムに影響する

  地球温暖化に関わるCO  など
  
  ヒートアイランドなど

  これらはあらゆる生物体に影響を与えている。

2 1日のリズムの乱れ

  電気による光の獲得が、人間社会を中心として昼夜の1日のリズムを乱している。

7月30日 自然エネルギーと健康生活術 その3 人間に見られる自然のリズム

1 1日のリズム(サーカディアンリズム)

1日のリズムが医学的に良く研究されてきている。
人間の生理機能はほとんど1日のリズムで変化している。
生体のリズムに合わせて薬を用いようとする研究が進んでいる。
人間の脳にある「体内時計」は、1日25時間のリズムを持っている。

2 28日のリズム

健康な成熟女性の月経周期は、27日から29日であることが多い。

7月29日 自然エネルギーと健康生活術 その2 動物に見られる自然が伝える生命の知恵

1 40億年の生命の歴史は遺伝子として伝えられている。

2 形態と機能が遺伝される。機能の上で生活上の行動を本能という。

3 ヒトにおいては食欲、性欲、集団欲を本能という。

4 動物には本能の上に学習としての生きる知恵が多くの動物で報告されている。
毒を含む部分を食べない(ゴリラなど)知恵を持つ動物が報告されている。

5 チンパンジーは、成熟メスの膣に指を差し込み発情を調べている。

6 サルと共に進化してきたヒトは、サルが持っていた生きるための知恵はもっていたと思われる。しかし、現代人は動物が持っていたこれらのほとんどを失っている。

7 第二次世界大戦後、日本社会は核家族化し家庭の中で伝えられてきた生活の知恵も多く失われようとしている。

7月28日 自然エネルギーと健康生活術 その1「自然のエネルギーによる自然のリズム」

1 地球の誕生 46億年

2 生命の誕生 40億年

生命は、40億年かけて現在の多くの生命体に進化している。
各生命の個体は死ぬけれども、生命は連続されている。
生命は、40億年の積み重ねた歴史を持っている。
計り知れない時間の長さである。
40億年の長い時間の歴史を持って私達1人1人が今、存在している。

3 太陽系の地球

365
日で太陽の周りを一周する。1年である。
地球は北極と南極を軸として24時間で1回転しながら太陽の周りを回る。
このために太陽に向かう昼と太陽の反対側を向く夜とができる。1日のリズムである。
また、地球自転の軸は、地球が太陽を回る面に対して垂直な軸から23.4度傾いている。これにより四季のリズムが生まれる。
1日のリズム、四季の年のリズムは、生命の源ともいえる太陽エネルギーにより支配されている。
太陽エネルギーは、紫外線、可視光線、赤外線として地球に届いている。
太陽エネルギーの地球への供給に、各地において1年の四季のリズム、一日の昼夜のリズムが生じ、生命活動の元をなしていると考えられる。

7月27日 日本酒3合

日本酒を1日に3合以上飲む人は、2合以下の人に対して医療費が最大で6割以上多いことが判明した。

7月26日 治療者への道 その5

私が自然治癒力への関わり方を身につけたところで、平成4年に筑波技術短期大学が付属診療所を開設し、鍼灸施術所で本格的な臨床実践活動に入り、同年に気管支喘息患者の臨床研究から、低周波通電療法が生体に特定の反応を創るものではなく、自律神経機能の変動しやすさをつくっている。その後の生体反応は、治療を受ける体位が決めているというメカニズム5,6の開発となります。
そして、平成5年(1993年)には、「生体機能を活用する治療」、「生体機能活用治療学」などの言葉を使い始めました。

臨床からの鍼の治効:六つのメカニズムの4,5,6の開発です。

私が臨床研究をできる場、臨床眼力を磨く場、臨床実践を行う場みな、実にタイミング良く提供されたことがこの「科学的視点」に立った「臨床鍼灸治療学」を誕生させました。

社会の変化、力が、要請が創らせたものです。私の40数年の大変恵みを受けた職業人人生が社会に還元し、貢献してくれるであろう成果です。

あらゆるものに感謝の書です。

7月25日 治療者への道 その4

鍼灸の科学化の大きな起点になったのは、昭和57年(1982年)の自律神経遮断剤によって、筋まで刺鍼しての刺激時に起きる自律神経反応が、交感神経β受容体系機能を抑制し副交感神経機能を高めることが同時に起きていることが判明したことです。

この同時に起きている二つの自律神経反応を分けようというのが次の課題であり、私の40歳代は、平成4年(1992年)に分けることに成功するまでの10年間の人体機能と向き合う10年間が人体が持つ自然、自然のリズムに目を開かせてくれました。

二つの自律神経反応を分離することに成功して生まれたのが「浅刺・呼気時・坐位の刺鍼法」であり、生体の調節力を高める、自然治癒力を高める生体への刺激法の誕生です。

この間、1985年につくば科学博が「ゆるぎ石」を創ってくれ、私はその大きな意味に気づかないまま、朝夕、大学に通勤しながら眺めていました。

そして、1992年にハットその意味に気づき、運命的な出会いを感じました。

7月24日 治療者への道 その3

30歳代、40歳代時代の、人を対象とする「末梢循環」、「自律神経機能」を指標とする実験研究が日常状態下における人体の機能の理解に大きな役割を果たしました。
鍼灸の臨床力を高めるに大変役立ちます。
実際に臨床に従事するよりも応用力を磨くという点では数倍の価値があると思います。
若手の方々の臨床研修の過程に是非加えたいコースです。

恩師芹澤と23歳離れていたことが、40歳で東京教育大学理療科教員養成施設長を受け継ぎ、国立大学の教員という社会的財産を受け継ぎました。
そのことが、厚生省、文部省、科学技術庁等の国家機関や東京都が行う鍼灸関係の事業にほとんど参加し多くの経験と研究の機会を与えられました。

社会的に可能な限りのチャンスを与えられ、種々のチャンスに追われることなく、チャンスに乗って多くを学び活かしてきました。

7月23日 治療者への道 その2

大学の助手としてスタートしたばかりの私は、鍼灸についてほとんど実績のない中で、あちこちの勉強会、研究会に参加させていただくこととなり、また、医学について東京大学医学部内科物理療法学教室で研修させていただいていたこともあって医学的視点から鍼灸を見つめ検討する勉強を猛烈なスピードで行いました。

昭和48年(1973年)には厚生省の「特定疾患スモン研究班」がスモン患者に対する東洋医学研究を開始し、恩師芹澤は、東洋医学の班長を務め、私が実務担当者として医学部の先生方と共に研究に当たりました。
これは、私が平成11年(1999年)に筑波技術短期大学長になるまで続きました。

医学的視点、科学的視点から鍼灸をとらえることで、私は救われました。

そして「仕事が趣味か、趣味が仕事か」という生活が30数年続きました。

7月22日 治療者への道(臨床鍼灸治療学:序文)その1

社会の変化が私を育てました。

図らずも鍼灸を学ぶことになり教員資格も得て、10年間、鍼灸を受け入れられず、好きになれず、とても定年までは勤められないと、どこかに活路を見いだそうともがいていました。
昭和46年(1971年)、「鍼灸とは何か」という答えを自分自身のために見いだすために鍼灸の研究の道に入りました。
そしてその年の夏、中国の針麻酔報道があり、全世界の医学界が、鍼灸を注目することとなり、インデックスメディカスに登場してくる論文数が、年間に10編前後であったものが、一気に100200編に急増しました。
鍼灸を取り巻く環境が一変しました。

7月21日 目では見えないものを見る その4 物事を学ぶ心得

私は、見学に見える人達に鍼灸や柔道整復の臨床を見学して「何を見るのですか」と質問することがよくあります。

私は、次の五つの点について見なければいけないといいます。

 (
1) 右手は、
 (2) 左手は、
 (3) 目は何を見ている、
 (4) 姿勢は、
 (5) 何をしようとしているのか、

特に、(5)の何をしようとしているのかが一番大切なことです。
鍼を刺しているというのは見れば分かります。
しかし、鍼を刺して何をしようとしているのかを見なければならないのです。
それは、頭の中を見ることです。
聴くことです。

先生は今、何を考えているのですかとか、何をしようとしているのですかとか問うても多くは応えてもらえないでしょう。
失礼なと思われるのがせいぜいです。
先生の頭の中を読むのです。
そして、先生はこういう風に考えておられますかと問うのです。

視覚に障害があったりすると自分が見えないという障害を大きく感じてしまうことがあります。
しかし、世の中の多くのものは、私達は直接自分の目で見ているものより、誰かの目で見たもの、あるいは目では見えないものがなんと多いかということです。

教育でも初歩の段階は、「百聞は一見にしかず」といわれるように、自分の目で見ることがかなりの比重を持ちますが、高等教育の段階では目では見えない部分が大きくなってくるのです。

名人の心は、目だけでは見えないところにあります。
目だけでは見えないところをいかによく見るか。
21世紀社会は、あらゆるところでその能力が問われる時代です。

7月20日 目では見えないものを見る その3 身近なところに学ぶ

志を同じくして努力している仲間、そんな中に学ぶべき材料があるのだと思います。

古典よりも現代のものです。
まず、身近なもの、それは、時間的、空間的に環境を同じくしているために共通な部分が多く理解しやすいのです。
また、色々な欠点が見えやすいのです。
そのことが、私達に身近なものの価値を見誤らせていることでもあると思います。
一番、能率良く学べるところで他から学ぶという精神を研き、鋭い感受性を養うことが、環境条件の異なった外国の話、古典などから学べるようにしてくれるのではないでしょうか。

外国の話や古典や、普段会ったことのない偉いといわれる人々の環境要素の違うことからくる物珍しさに惹かれていては、本当のものは見えないのでしょう。

身近な仲間から学ぶ機会をどのようにセットするか。
そして本当に仲間同士で学ぶ心をどうして培うかが鍼灸や柔道整復の名人の心を知ることに連なってくるのではないでしょうか。

7月19日 目では見えないものを見る その2 ものの価値を知る

猫に小判、馬の耳に念仏など昔からことわざが多くあります。
いかに優れたものも見る人が分かる心を持っていなければ意味がないわけです。
大切なのは見る人の、聴く人の心です。ものの価値を知る心です。
価値を知る心とはどのようにして培われるものでしょう。
マラソンを知っている人だけが、本当のマラソンの辛さを知るといわれるように何事も本当にその道に精通してこそりかいできるものということでしょうか。
しかし誰しもが最初からものに精通できるわけがありません。

7月18日 目では見えないものを見る その1 名人の心を見る

他人のものがよく見えるというのは極一般的なことなのでしょう。

鍼灸や手技療法、柔道整復術のような違憲的技術を主体としたものは、言葉では色々表現されても実態はそれほどの違いはないものと思われます。

もう随分昔に鹿児島で拝聴した薩摩焼の第
14代窯元、沈寿官氏の講演は印象的でした。 
鶴首花瓶という細い首を真っ直ぐに作るには、首をろくろで伸ばすときに、息を止めて行うということでした。
息を止めて行う。たったそれだけのことですが、花瓶の製作としては極わずかな、ちょっとした部分でしかありません。
しかし、そのほんのちょっとしたことが、真っ直ぐな首を作れるか、首が曲がってしまうかという結果において大きな違いを生むのです。
花瓶を製作している状況を連想してみてください。
息を止めるか止めないかの違いなど、外見からほとんど違いはないでしょう。
技術などの違いは、何れこの程度の違いなのではないでしょうか。
呼吸の吸気時と呼気時における微妙な骨格筋の緊張の変化が手先に伝わり、細い首を作るときに外見からは分からない程度の変化を与え、焼き上がったときには首が曲がってしまう。
しかし、息を止めて行うことにより一定した力度で首を作ることによって曲がらないという、たったこれだけのことを何十年もかかってようやく発見しているのです。
大変な努力の結果ようやく真っ直ぐな花瓶ができるようになりました。
しかし、その何十年の努力の結果えたものは言葉にすればたった一言、「息を止めて」というだけなのです。

7月17日 呼びかけ:「本気で好きになろう」

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写真は、鹿児島県蒲生市の「楠の大樹」です。

我が国で第1位の大樹です。
樹齢1500年といわれています。
悠久の生命を感じます。

地球上の生命は全て億年の歴史の中で一体となります。
全て同じ祖先からスタートしています。
全て我が身です我が身のためにではなく、他のもののために仕事をする。
社会のために仕事をする。
世界のために仕事をする。
このことこそが「今、求められています。

本気で好きになることは、「本物の優しさ」を生むエネルギーになります。
私達は、みんなで「本物の優しさ」を発揮して仕事ができるよう「本気で好きになりたいのです」。
一つ一つを賢く判断し、仕事を通じて「心の豊かさ」を求めたいのです。

7月16日 寝てる子を起こす:足のしびれ

座って足がしびれる。
膝を崩して下肢を伸ばしたときにジンジンしたしびれ感が強くなる。
治療による症状改善の過程でこのようなことが起きる。

7月14日 重力と生体:老化は足から

重力の負荷を最も大きく受けるのは下肢である。
特に膝下への負荷が大きい。
日常生活の中でのいたわりが大切である。

7月13日 お灸について

お灸は、

 1 温灸:心地よい暖かさを与える。:副交感神経機能を亢進  M4効果を持つ。

 2 熱痛刺激:交感神経α受容体系機能を亢進
        副交感神経機能を抑制
     一過性の極短時間の熱痛刺激は、上記の反応を一過性に起こし、血管運動神経
     機能の変動しやすさをつくる。
     連日施灸することにより血管運動神経機能を鍛える。過敏な血管反応性を整える。
     出来るだけ小さなモグサによる施灸が望ましい。 

 3 有痕灸:自律神経反応は、熱痛刺激と同様である。
        :免疫機能を高め、体質改善等。虚弱体質、RA等に用いられる。
     出来るだけ小さなモグサによる施灸が望ましい。
     施灸間隔は、通常は週に5日程度。
     有痕灸は、異物としての灸痕を維持できる間隔。2日以上明けない。

7月12日 湧泉に太い鍼を

湧泉への刺鍼は、痛いと思っている人達が多いようです。
鍼灸学校の教員、先輩などからそのような先入観を与えられるようです。

湧泉への刺鍼は、決して痛いものではありません。

足底の皮膚が厚いので切皮にこつがあります。
一段切皮で刺入してしまいます。
したがって、3番鍼程度が使用に望ましいところです。

7月11日 自然のリズムを知る

生命の徴、生命の時間を大切にする。

7月10日 緩まない過緊張

筋の緊張が強いほど雀啄刺激はゆっくりとする。
患者の緊張を緩ませない何かがないか周辺をよく見渡す。
心の目で診る。

7月9日 優しい鍼の意味

優しい鍼、急激に刺入しないこと。
刺入スピードを一定にして急な刺入感を作らないことである。
抵抗物に触れたら、刺手の力を如何に速やかに緩めることができるかである。
普段の練習が必要。

7月8日 合谷刺鍼の要点

合谷の刺鍼は十分な配慮を用いて行われなければならない。
押手と刺手、大きな力を小さく使う、ゆっくり刺入、スピードを一定に、というところが大切である。押手と刺手は、押手で上に力を用い、刺手の下に向かう力と拮抗させ、刺手の力をやや強くして刺入するものである。

7月7日 M5とM6そしてM4

  鍼治療により生体反応の方向性を支持するのは、

1 交感神経サイドから   
   
高まりにくい機能を高める、緊張を高めるのは、M5。
   解けにくい機能を解き低下させる、緊張を緩めるのは、M6。

2 副交感神経サイドから   
   M
4。

3 副交感神経機能が優位過ぎる。交感神経機能が低下している。
   むかむかする。嘔気、嘔吐、  
   交感神経機能を高めて対処する。M5.

  副交感神経機能が低下している。  
  
身体が弱い。   
  M
4中心。   
  
副交感神経優位になりやすい、M5をうまく用いる。

7月6日 治療組み立ての順序

1 治療対象の病態に対し、決め手となる治療を後に行う。地ならしをして条件の整ったところで決めてとなる治療を登場させる。

2 運動器の疾患について 訴えの病態から離れたところから治療をはじめ、病態のところに進める。 
 ダメージを受けている病態の部に最少の刺激で治療する。

3 内科系疾患について
 内科系疾患は、病態に直接刺鍼できない。M5,M6、M4が決め手の治療となる。 
 M
5、M6、M4を地ならしをして登場させる。

 

4 腹部は、全身の体液分布を調節する働きが大きいので治療の早い段階で登場させる。

5 M4により解決できるものは解決して治療を進めるという立場から最初に行う。

6 M4は、副交感神経機能を高めるという反応から始まるので、副交感神経機能が高まるという反応が好ましくない気管支喘息などの発作が懸念される場面では最初に行えない。

7月5日 刺鍼の前揉ねつ、後揉ねつ

1 揉ねつは、基本的に、交感神経機能β受容体系機能を抑制
                交感神経機能α受容体系機能を亢進
                副交感神経機能を亢進
                
する。
2 
M4と揉ねつ
  M4の前後では、交感神経機能β受容体系機能を抑制は好ましくないので行わない。


3 
M6は、緊張を緩める反応を期待するので揉ねつを行うことは望ましい。


4 
M5は、前揉ねつは変動しやすさをつくるのでよいが、後揉ねつは、交感神経機能β受容体系機能を抑制は避けたいので行わない。


5 
M1、2、3は、前後に揉ねつを行った方がよい

7月4日 鍼を刺さない鍼治療

はり、ハリ、針、鍼どのように書いても「痛さのイメージ」が付いてきます。
一般の人達に調査すると3人に2人は、鍼は「痛い」、「怖い」と思っています。
幼いときに予防注射で泣いた記憶が蘇るのです。


中国の古代社会では、あらゆる身体の不具合に「鍼」で対応しようとしていました。
そこから9種類の鍼があるとされています。古代中国では「9」は、あらゆるもの全てを意味していました。

9種類の鍼があれば、あらゆる状況に対応できると考えられたのです。

9種類の鍼は大きく3種類に分けられます。


 一つは、身体を切り開くものです。これはメスに発展してゆきました。
 
一つは、「刺す」鍼です。
 
最後の一つは、刺さずに身体の表面から刺激を与える鍼です。

このように鍼はもともと「刺す」ものばかりではないのです。
「触れる」、「押す」、「ひっかく」など様々に刺激を与えます。
現在も実際に刺さないはりは、「小児鍼」としても用いられていますが、もっと広く大人にも活用されて良いものなのです。


さて、鍼を刺さない鍼灸師ってありでしょうか。
日本では、種々の免許制度から欠格条項が外されました。
つまり医業であれば、医業の全てができなければ医師にはしない。というのが従来の考え方でしたが、医学が理解できれば、医業の全てはできないがある部分ができれば、医師にしても良いという考え方に変わったのです。
そこで、目の見えない人、耳の聞こえない人達も、医学部に入学できるし、医師国家試験も受験できるのです。


鍼を理解することができる。
それは身体の仕組みを学ぶと言うことです。
鍼は用いる道具の一つにしか過ぎません。
「刺す鍼」を道具として使わなくても鍼療法はできるのです。

科学的な新しい道具として「低出力レーザー治療器」、「低出力超音波治療器」など、
20世紀に登場した新しい道具です。
古いものを尊重し新しいものを付加し常に新たな展開があります。

「刺さないはり」イメージが随分違うと思います。
「怖い」、「痛い」はなくなり、親近感が大きくなります。


私達は、古代東アジアの文化遺産ともいえる、そして身体についての特に「身体の治す力」に対処するすばらしい経験医術に親しみを持ち広く貢献できるようにしたいのです。 
21世紀の先進諸国の人々は、「身体の治す力」への対策が求められています。
鍼を刺す技術が低くても好いということとは全く別のことです。 

7月3日 刺手の安定化

安定した、心地よさのある刺鍼に刺手の安定化は、押手と共に最も重要なことです。柔らかく、じっくり力が伝えられる刺手です。指・手・肘・肩関節の柔らかさが重要です。
関節の柔らかさを訓練するのは、刺手の示指を軽く机などに触れ、身体を動かしても触れている刺手の示指先が動かないように、身体の動きが触れているものに伝わらないように出来るよう練習します。
押手と刺手との間で、押し合いをし刺手の力をわずかに大きくすることで、このわずかに大きい力で刺入します。

7月2日 押さない押手

私は、前から押手は軽い方でした。
押手といっても時とところによって様々なのですが、背中や腰などに行うときの話です。
押手は、軽いほど良いということを最近悟りました。
背中や腰などは、筋の緊張所見をとらえるために深いところまで押し込んで診ます。
そして緊張所見を見つけそれを放さないようにしてその所見に直接刺鍼します。
そうすると強く押さえ込むような押手になりがちなのです。
しかし、押さえ込んでいる力が、刺鍼される人の身体の押さえられている筋に反発の緊張を作ります。
この筋の反発の緊張が問題なのです。
筋に鍼先が触れて、筋が不随意に収縮することがあります。
この時に筋に反発の緊張があると、不随意な筋収縮が大きな筋収縮になります。
反発の緊張がなければ小さな収縮で終わります。
腰で起きがちです。
所見をつかんだら、切皮をする前に、押手の力をすっと抜き、皮膚に触れる程度にします。
筋に反発の緊張がないと、楽に刺鍼が進みます。
不随意な筋収縮が起きてもピクリですみます。
ここのところ施術所で意識してこのことの確かめをしました。
納得しました。
刺鍼の技術が一段と上達した思いです。
何十年やっていても教えてもらえるものです。
教えてもらえるチャンスを自ら作り出すことが大切かと思います。
顔の刺鍼は如何に押手の接触面を小さくし、軽くし、安定性を保つかです。 柔らかい腹部は、押手を深くするのではなく、切皮の刺手のはじきを確実にして皮膚を切ることを確実にすることです。湧泉など強い切皮をしなければならないときは押手も強くなります。

7月1日 鍼の竜頭を叩き、針管を叩かない切皮 

 切皮は、皮膚を切る目的の動作である。
それ以上の刺激を与えない。
したがって、鍼管を叩かないということである。

6月30日 刺激を考える

1 生体に反応をつくるものは全て刺激である。

  @ 環境からの刺激:温度、光、音、空気、雰囲気・・・。

  A 環境との関わりによる刺激:重力−姿勢、引力−潮の満ち干:姿勢。
                 低気圧−体表:姿勢は関係ない。
    B 言葉

2 閾値下刺激

      閾値下刺激を意識して活用する。
      M5,M6、置鍼など。

6月29日 身体に触れること

  態度:落ち着いて、毅然として

2 触れる順序  いかにもそれらしく、脈を診るなどから、触れるところをさりげなく予告する。 

3 触れる手の条件  心地よさを与える。

  (1) ほどよく暖かい、ほどよく柔らかい、


   
(2) 触れ方:さりげなく、ゆったりと


  (3) 手と目線、