自律神経機能を方向付ける治療のまとめ

1 副交感神経機能を高める(治効メカニズム−4)・浅刺、呼気時、坐位の刺鍼法  交感神経機能の高まりも連れて来る。 
補術としての基本と考える。 
副交感神経系を主体として機能を高めたいときに適応する。 現代人にはほとんどの状態に用いられ有効である。  生体の自律神経活動を高めることにより歪みを改善しようとするので、自律神経が関与する解けにくい歪みが対象となる。 
自然治癒力を高めていることと考えている。

2 交感神経機能を高める(治効メカニズム−5)・坐位時での低周波鍼通電療法 長坐位で行う。  合谷ー孔最、1Hz、20分間行う。状態が重いほど時間をかける。特定の方向性のある反応をつくらないので長時間行っても治療のし過ぎは起きない。 
気管支喘息の喘息症状時とうに適応する。偏頭痛にも用いられる。 交感神経系を主体として機能を高めたいときに適応する。 

3 交感神経機能の過緊張を改善する(治効メカニズム−6)・臥位時での低周波鍼通電療法 現在、広く用いられている中国の鍼麻酔方式の臨床応用である。 
特徴は、生体の呼気時、吸気時共に刺激されるので、生体内で反応が揺さぶられるような状態となる。多くは呼気時の時間が少し長いためか最終的には呼気時反応が残る。揺さぶり療法として、結果的に補術となる。  揺さぶるというところから頑固な、慢性的な状態に適応する。運動器の痛みや、自律神経症状に広く用いられている。
刺鍼の部位として、全身反応を期待するのは基本的には、合谷ー孔最が優れている。しかし、それぞれの症状により種々のつぼが用いられているが、肘、膝から末梢部が効果的である。 全身反応を期待してのものなので1から数ヘルツで用いる。 
上記の三つを道具として用いると自律神経系を窓口とする治療は、理論的に組み立てられる。
副交感神経機能を抑制する刺鍼法がないが、理論的には構成できる、しかし、臨床的にはほとんど必要ないと考える。弊害の方が大きい可能性が高いのであえて示さない。